円高で少し落ちた9月の投資成績

― 取り崩しを休んで、ひとまず様子見

毎月恒例の資産公開

雨の続いた9月が終わりました。

天気もすっきりしませんでしたが、私の投資成績も、晴れたり曇ったり。月の途中には「これはしばらく雨宿りが必要かもしれない」と思う場面もありました。

恒例の単月単位の投資成績です。

今までの投資成績については、以下のリンクから確認してください。

ジェットモグラのように沈み込んでいくアメリカ株
2026年2月の運用実績公開
円安なのにSP500資産減少
3月の投資結果を公開
ちょっと儲かると贅沢したくなる
4月は「空気が変わった月」
5月は日経平均が強すぎた
私の5月のリアルな資産公開
2026年6月の資産公開
6月の投資結果・資産公開
円高に振れても動じない7月の資産公開
7月は実質マイナス0.96%
2026年8月の資産公開
世情不安の8月でもNISAは増えた

アメリカの株価より、円高が気になった9月

私が保有しているのは、S&P500に連動する投資信託です。アメリカの株価が上がれば喜び、下がれば少し落ち込む。そんな分かりやすい付き合いのはずなのですが、日本円で投資していると、もう一人、なかなか気まぐれな登場人物が加わります。

為替です。

アメリカの株価だけを眺めて「まずまずやな」と思っていても、口座を開けば、思ったほど資産が増えていない。ときには減っている。

今月は、その為替の影響をあらためて感じる1か月になりました。

まず、9月のS&P500、日経平均、ドル円の動きを、月初を100としたグラフで振り返ってみます。

2026年9月 S&P500、日経平均、為替変動 指数グラフ
2026年9月 S&P500、日経平均、為替変動 指数グラフ

月初を100として比較したグラフです。ドル円レートの線が下がると、ドル安・円高が進んだことを表します。

グラフを見ると、ドル建てのS&P500は、月末には月初より約0.4%高い位置で終わっています。

途中で上下はありましたが、月初と月末を比べれば、アメリカの株価そのものは小幅な上昇でした。

一方、ドル円レートは約1.5%下がっています。つまり、ドルを円に換えたときの価値が、その分だけ小さくなったということです。

そのため、円建てのS&P500は約1%の下落。アメリカの株価が少し上がっても、円高の影響を埋めきれませんでした。

日経平均も、月末は月初より約1%低い水準です。月の途中にはもっと下がりましたが、後半にはかなり持ち直しました。

こうして全体を眺めれば、「大きく崩れた月」というより、途中で冷や汗をかきながら、最後は小休止で落ち着いた月だったように思います。

もっとも、これは月末になったから言えることです。

下がっている最中には、グラフの右端がどこに着地するのか分かりません。天気予報の雨雲なら通り過ぎる時間も出ますが、相場の雨雲には、そういう親切な表示がありません。

ドル建てで上がっても、円建てでは下がる仕組み

為替の話は、少しややこしく感じるかもしれません。

私も、投資を始める前は「アメリカの株が上がれば、その投資信託も上がるのだろう」と、かなり単純に考えていました。

ところが、為替ヘッジのない米国株の投資信託では、株価の変動に加えて、ドル円の変動も円で見た評価額に影響します。

例えば、100ドルの資産を持っているとします。

1ドル160円なら、日本円では16,000円です。それが1ドル155円になれば、資産が同じ100ドルでも、円換算では15,500円になります。

アメリカ側では何も減っていないのに、日本の口座で見ると500円減るわけです。

今回のグラフを大まかに計算すると、株価が0.4%上がり、ドル円が1.5%下がった場合、円での変化は次のようになります。

1.004 × 0.985 − 1 = 約マイナス1.1%

これなら、円建てS&P500が約1%下がったグラフとも、おおむね話が合います。

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月初の下落を見て、9月の取り崩しはお休み

私の投資は、これから資産をひたすら積み上げるためのものではありません。

年金だけでは足りない部分や、日々の暮らしを少し楽しむためのお金として、必要に応じて取り崩しながら使っていく段階です。

基本的には、年金の入らない奇数月に10万円を取り崩すことを考えています。

ただし、カレンダーに奇数月と書いてあるからといって、必ず売るわけではありません。相場の状況と手元のお金を見て、休む月もあります。

9月は、月の前半に円建ての評価額がかなり下がりました。

グラフでは、円建てS&P500が月初の100から、一時95~96程度まで下がっています。数%の下落でも、資産額に掛ければ、それなりの金額になります。

その数字を見て、今月は取り崩しを見送ることにしました。

「今売らなくても、生活費は何とかなる。それなら少し待とう」

そんな判断です。

その後、相場は持ち直しました。結果だけを見れば、「そこまで心配しなくてもよかったかな」とも思います。

しかし、売らなかったことで安心して過ごせたのなら、それも一つの意味があったのでしょう。年金生活の投資で、毎月わざわざ心拍数を上げる必要はありません。

9月の投資成績は、約11万4千円の減少

実際の保有資産の動きは、次の表のとおりです。

表は左右にスクロールできます。金額は円、保有口数は口です。

2026年9月の運用成績(9月1日~9月30日)
銘柄 累計買付 (再投資) 累計売却額 前月末評価額 項目 9/1 9/2 9/3 9/4 9/7 9/8 9/9 9/10 9/11 9/14 9/15 9/16 9/17 9/18 9/24 9/25 9/28 9/29 9/30 月計
89311199
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
1,000,000 0 800,000 前日比 -5,963 -4,457 -6,854 -11,158 -2,582 -17,613 -6,824 -5,594 -92 2,367 2,551 246 1,414 14,170 24,989 5,041 -1,291 -12,295 -2,889
評価額 1,269,524 1,265,067 1,258,213 1,247,055 1,244,473 1,226,860 1,220,036 1,214,442 1,214,350 1,216,717 1,219,268 1,219,514 1,220,928 1,235,098 1,260,087 1,265,128 1,263,837 1,251,542 1,248,653 -26,834
1,275,487 保有口数 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376 307,376
通算損益 1,069,524 1,065,067 1,058,213 1,047,055 1,044,473 1,026,860 1,020,036 1,014,442 1,014,350 1,016,717 1,019,268 1,019,514 1,020,928 1,035,098 1,060,087 1,065,128 1,063,837 1,051,542 1,048,653 58.26%
89311199
成長枠 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 成長枠
600,000 前日比 -4,395 -3,285 -5,052 -8,225 -1,903 -12,982 -5,030 -4,123 -68 1,744 1,881 181 1,042 10,445 18,420 3,715 -951 -9,063 -2,130
評価額 935,754 932,469 927,417 919,192 917,289 904,307 899,277 895,154 895,086 896,830 898,711 898,892 899,934 910,379 928,799 932,514 931,563 922,500 920,370 -19,779
940,149 保有口数 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564 226,564
通算損益 335,754 332,469 327,417 319,192 317,289 304,307 299,277 295,154 295,086 296,830 298,711 298,892 299,934 310,379 328,799 332,514 331,563 322,500 320,370 53.40%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 1,000,000 前日比 -10,403 -8,875 -11,734 -19,083 -4,142 -30,963 -12,524 -10,404 394 4,487 4,142 591 2,170 25,245 43,192 10,206 -2,859 -21,448 -5,226
評価額 2,228,496 2,219,621 2,207,887 2,188,804 2,184,662 2,153,699 2,141,175 2,130,771 2,131,165 2,135,652 2,139,794 2,140,385 2,142,555 2,167,800 2,210,992 2,221,198 2,218,339 2,196,891 2,191,665 -47,234
2,238,899 保有口数 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063 493,063
通算損益 1,228,496 1,219,621 1,207,887 1,188,804 1,184,662 1,153,699 1,141,175 1,130,771 1,131,165 1,135,652 1,139,794 1,140,385 1,142,555 1,167,800 1,210,992 1,221,198 1,218,339 1,196,891 1,191,665 119.17%
3311187
成長枠 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
600,000 前日比 -4,374 -3,732 -4,933 -8,023 -1,741 -13,018 -5,265 -4,374 166 1,886 1,741 249 912 10,614 18,159 4,291 -1,203 -9,017 -2,197
評価額 936,911 933,179 928,246 920,223 918,482 905,464 900,199 895,825 895,991 897,877 899,618 899,867 900,779 911,393 929,552 933,843 932,640 923,623 921,426 -19,859
941,285 保有口数 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295 207,295
通算損益 336,911 333,179 328,246 320,223 318,482 305,464 300,199 295,825 295,991 297,877 299,618 299,867 300,779 311,393 329,552 333,843 332,640 323,623 321,426 53.57%
eMAIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 80,000 前日比 -438 -486 -937 -902 164 -1,356 -498 -529 -147 -147 26 -66 296 1,068 1,888 395 -274 -1,050 -213
評価額 111,538 111,052 110,115 109,213 109,377 108,021 107,523 106,994 106,847 106,700 106,726 106,660 106,956 108,024 109,912 110,307 110,033 108,983 108,770
111,976 保有口数 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212 41,212
通算損益 31,538 31,052 30,115 29,213 29,377 28,021 27,523 26,994 26,847 26,700 26,726 26,660 26,956 28,024 29,912 30,307 30,033 28,983 28,770 35.96%
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 100,000 前日比 -717 -531 -1,352 -1,504 169 -1,904 -746 -829 -152 -264 91 -153 392 1,615 2,906 482 -371 -1,529 -478
評価額 161,064 160,533 159,181 157,677 157,846 155,942 155,196 154,367 154,215 153,951 154,042 153,889 154,281 155,896 158,802 159,284 158,913 157,384 156,906
161,781 保有口数 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230 28,230
通算損益 61,064 60,533 59,181 57,677 57,846 55,942 55,196 54,367 54,215 53,951 54,042 53,889 54,281 55,896 58,802 59,284 58,913 57,384 56,906 56.91%
評価額 2,400,000 5,395,820 5,370,685 5,350,336 5,321,763 5,275,274 5,264,906 5,190,330 5,160,687 5,136,192 5,136,592 5,147,076 5,157,391 5,158,658 5,164,196 5,224,670 5,329,430 5,352,683 5,346,379 5,294,556 5,282,114
評価損益 (含み益) 1,553,570 2,970,685 2,950,336 2,921,763 2,875,274 2,864,906 2,790,330 2,760,687 2,736,192 2,736,592 2,747,076 2,757,391 2,758,658 2,764,196 2,824,670 2,929,430 2,952,683 2,946,379 2,894,556 2,882,114 165.07% -113,706
前日比 -25,135 -20,349 -28,573 -46,489 -10,368 -74,576 -29,643 -24,495 400 10,484 10,315 1,267 5,538 60,474 104,760 23,253 -6,304 -51,823 -12,442 -113,706 -2.0%

横に長い表なので、左右にスクロールしてご覧ください。

S&P500に連動する保有分を合計すると、8月末の評価額は5,395,820円、9月末は5,282,114円でした。

差額は、マイナス113,706円です。

9月は取り崩しをしていませんので、この減少は、売却して現金を受け取ったことによるものではありません。保有している投資信託の評価額が下がった分です。

前月末との比較では、約2.1%の下落になりました。

ここで、グラフの「円建てS&P500は約1%下落」と少し差があります。

グラフは9月1日を100としている一方、実績表は8月末の評価額と9月末を比較しています。比較の出発点が違ううえ、指数と投資信託では価格の反映時点などにも違いがあるため、数字が完全にそろうとは限りません。

同じ9月の話でも、「どこから、何と比べたか」をそろえる必要があるわけです。

今年は30万円使い、それでも残高は増えている

今年に入ってからの取り崩しは、1月、5月、7月の3回です。

1回10万円ですので、合計30万円を投資口座から生活側へ移しました。

一方、年初に約507万円だった全体の評価額は、9月末には約555万円となっています。

丸めた数字で比較すると、30万円を取り崩したあとでも、残高は約48万円増えています。

さらに、取り崩して受け取った30万円を合わせると、現在の残高と今年受け取ったお金の合計は約585万円。年初の約507万円との差は、約78万円になります。

これは厳密な運用利回りの計算ではありませんが、「使ったお金も含めて、年初からどのくらい増えたか」を確認するには役立ちます。

投資口座の残高だけを見ると、取り崩したお金の存在を忘れがちです。

しかし、その30万円は消えてなくなったわけではありません。口座の外へ出て、生活の役に立っています。

老後資産の取り崩しでは、残高を守ることと同時に、お金を暮らしに使うことも目的です。残高が減らないように一切使わなければ、何のために準備したのか分からなくなります。

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取り崩し計画と比べると、今のところ余裕はある

次に、長期の取り崩し計画と実績を比べてみます。

2026年9月 取り崩し計画 想定運用後残高と実績残高
2026年9月 取り崩し計画 想定運用後残高と実績残高

青が想定運用後の残高、オレンジが実績残高、黄色が運用しない場合の残高です。将来の線は計画上の想定であり、そのとおりになることを保証するものではありません。

このグラフを見ると、実績の線は途中で大きく下がり、その後に回復しています。今のところは、想定運用後の残高を上回る位置にあります。

毎月の成績だけを見ていると、上がった、下がったという話で終わってしまいます。

しかし、私が知りたいのは、今月の勝敗だけではありません。

「このペースで使いながら、これからの暮らしを支えられるか」

こちらの方が大事です。

円高で少し落ちた9月の投資成績

なお、取り崩しグラフの直近残高は約528万円で、実績表のS&P500部分の残高と対応しています。

計画より上にいるからといって、急に取り崩し額を増やすつもりもありません。相場がよいときの余裕は、次に下がったときのクッションにもなるからです。

10月は年金支給月。投資口座には休んでもらう

10月は年金支給月ですので、投資資産の取り崩しはしません。

9月も見送ったため、取り崩しはしばらくお休みです。

次の奇数月にどうするかは、そのときの相場と手元資金を見て考えます。今から株価や為替の着地点を当てようとしても、私の予想より、天気予報の方がよほど頼りになります。

9月単月ではマイナスでしたが、今年はすでに30万円を使いながら、全体の残高は年初を上回っています。取り崩し計画との比較でも、現時点で大きく慌てる状況ではなさそうです。

毎月増えればうれしいのは確かです。ただ、投資に毎月の皆勤賞を求めても仕方がありません。

増えた月には少し喜び、減った月には数字を確認する。そして、必要なときには暮らしのために使う。

雨の多かった9月は、投資にも少し雨が降りました。

ひとまず傘を差してやり過ごせたので、10月は年金の入金を待ちながら、また淡々と記録を続けていこうと思います。

※本記事は、筆者自身の経験や調査に基づく情報提供を目的として作成しています。
 投資には価格変動などのリスクがあり、元本割れとなる可能性があります。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。
 年金制度、健康保険制度、保険料、税金等の取り扱いは、法改正やお住まいの自治体、年齢、所得、家族構成などによって異なる場合があります。最新の情報は、年金事務所、自治体、税務署等の窓口でご確認ください。
 本記事は、投資助言、税務相談、保険加入等を推奨するものではありません。
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