年金生活での投資と資産の取り崩しや年金、健康保険に関すること。
すべて実体験のお話です。

私の5月のリアルな資産公開

- 日経平均が強すぎてS&P500がかすんで見えた1か月

毎月恒例の資産状況を公開

私のブログでは、良い時悪い時もできるだけ実際の数字を公開するようにしています。

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投資ブログというと、「今月も○○万円儲かりました!」という景気の良い話ばかりが目立ちますが、私は年金生活者です。

投資はゲームではありません。

老後資金を運用しながら生活費として取り崩し、最終的には人生の終わりとともに資産もゼロに近づいていく。そんな実験をリアルタイムで続けています。

その意味では、毎月の資産公開は単なる自慢話ではなく、「年金生活者が投資をしながら暮らすとどうなるのか」という記録でもあります。

5月は10万円を取り崩しました

私は偶数月の15日に年金が振り込まれます。そのため、奇数月には投資信託を取り崩して生活費の一部にしています。

5月も例外ではなく、5月7日に「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を10万円分売却しました。

この10万円は、次の年金支給日である6月15日までの生活費の一部になります。

若い頃は、「投資信託を売るなんてもったいない」と思っていました。

しかし、年金生活者になって考え方が変わりました。

投資信託は増やすためだけのものではありません。

必要な時に使うためのものです。

むしろ、使わずに人生を終えてしまったら、それこそ本末転倒かもしれません。

もっとも、取り崩した翌月に相場が急騰すると、

「あの10万円、あと1か月待てばよかったかな」などと未練がましいことを考えてしまうのも人間のサガですね。

投資家の悩みは尽きません。

5月の運用成績

まず、こちらの表をみてください。

5月の月初と月末の運用成績の表です。

20260529_NISA

5月の資産(含み益)の変動は次のようになりました。

  • 月初の含み益:2,630,151円
  • 月末の含み益2,859,830円
  • 差額:229,679円のプラス

さらに、途中で10万円を取り崩して(売却して)いますので、それも含めると実質的にはこの1か月で約33万円資産が増えた計算になります。

年金生活者の私にとって、33万円は決して小さな金額ではありません。

もちろん、これは働いて稼いだお金ではなく「評価益」ですから、来月には消える可能性もあります。

だからこそ私は毎月、「増えた、減った」に一喜一憂するのではなく、「今どうなっているか」の現状を淡々と見るようにしています。

相場は自分ではコントロールできませんからね。

アメリカ株は相変わらず強かった

5月もS&P500は堅調でした。

アメリカや、イスラエルとイランを巡る国際情勢は依然として不安定です。

中東情勢が悪化すれば原油価格の上昇につながり、日本のように資源を海外に頼る国にとっては非常に大きな問題となります。

にもかかわらず、アメリカ株は上昇を続けています。

相場というものは不思議なものです。

ニュースだけ見ていると「暴落しそう」に思えるのですが、実際の株価は逆に上がっていく。

円安水準も大きな追い風に

しかし、次の表とグラフを見てください。


日付
S&P500(ドル建て)S&P500(円建て)日経平均USDJPY
2026/05/017,230.121,134,969.777459,513.12156.9780
2026/05/047,200.751,129,408.834559,513.12156.8460
2026/05/057,259.221,141,105.828759,513.12157.1940
2026/05/067,365.121,161,310.026259,513.12157.6770
2026/05/077,337.111,148,316.411962,833.84156.5080
2026/05/087,398.931,160,366.793062,713.65156.8290
2026/05/117,412.841,162,763.256762,417.88156.8580
2026/05/127,400.961,163,660.341862,742.57157.2310
2026/05/137,444.251,173,742.341863,272.11157.6710
2026/05/147,501.241,184,078.235262,654.05157.8510
2026/05/157,408.501,173,373.047061,409.29158.3820
2026/05/187,403.051,176,899.873860,897.01158.9750
2026/05/197,353.611,168,201.838260,815.95158.8610
2026/05/207,432.971,182,102.384059,804.41159.0350
2026/05/217,445.721,184,003.503061,684.14159.0180
2026/05/227,473.471,189,440.117963,339.07159.1550
2026/05/257,473.471,187,878.162665,158.19158.9460
2026/05/267,519.121,195,194.200564,996.09158.9540
2026/05/277,520.361,197,564.687565,985.43159.2430
2026/05/287,563.631,206,913.311865,096.77159.5680
2026/05/297,580.061,207,162.455366,362.67159.2550

注 表のS&P500(円建て)は、先日書いた 「S&P500に投資しているつもりが、実は「ドル円」に投資していた説」
厳密な値ではなく、 ドル建てにその日の為替を掛けたものです。

2026年5月SP500、日経平均、為替変動 指数化グラフ

5月の資産維持に貢献したのは、株価だけではありません。

為替(円安)の影響も大きいです。

昨年、政府・日銀は約11.7兆円という巨額の為替介入を行いました。

当時は大きなニュースになり、私も「これで円高に向かうのかな」と思いました。

しかし現実は厳しいものでした。

5月末のドル円相場は再び159円前後。

介入前の水準にほぼ戻っています。

5月単体の値動き(グラフの黄色い線)を見れば、月初を100としたときに月末は約99と、ふたたび円安方向へ動いています。

長期的に見ると、日本とアメリカの金利差や経済力の差を覆すほどの力はなかったのでしょう、高水準の円安がキープされています。

S&P500に投資している私からすると、この円安水準は資産維持・増加の大きな要因です。

一方で、スーパーに行けば食品は高い。
ガソリンも高い。
旅行に行けば宿泊費も高い。

S&P500に投資している私としては嬉しい円安ですが、
生活者としては決して嬉しいばかりではありません。

まさに複雑な気持ちです。

今月の主役は日経平均だった

ところが、5月はS&P500以上に目立った存在がありました。日経平均です。

グラフを見ると一目瞭然ですが、5月の日経平均は驚くほど強い動きを見せています。

5月1日を100とした指数で比較すると、

  • S&P500(ドル建て):約105
  • S&P500(円建て):約106
  • ドル円レート:約99

に対し、日経平均は111を超える水準まで上昇しています。

わずか1か月で10%以上の上昇です。

5月は日経平均が強すぎた

正直なところ、「ここまで強いとは思わなかった」というのが本音です。

私自身、今は日本株を保有していません。

そのため、「日経平均すごいなあ」と感心しながら眺めているだけです。

もっとも、日本株を持っていたとしても、この急上昇を予想できたかと言われれば自信はありません。

株高と実生活のギャップ

しかし、ここで違和感もあります。

これだけ株価が上がっているのに、景気が良くなった実感がまったくありません。
私だけでしょうか。

スーパーでは値上げが続いています。

外食も高くなりました。

光熱費も、一時期のピークほどではありませんが高止まりしています。

政府や政治家は今も「食品の消費税を、レジシステムがうんぬんかんぬん」と言いながら、8%にするか、1%にするか、あるいは0%にするかという議論をしています。

しかし現実には、多くの食品がすでにこの1年で10%どころか、20%、30%近く値上がりしています。

消費税が数%下がっても助かるのは確かですが、それ以上に物価上昇の波が大きすぎるように感じます。

株価は最高値。でも生活は楽にならない。そんな不思議な状況が続いています。

ナフサ価格と日本経済への不安

私が特に気になるのは、原油やナフサの価格です。

「ナフサ」という言葉は今まで一般にはあまり馴染みがないかもしれません。

しかし、プラスチック製品、包装材、日用品など、あらゆる商品価格の根底に影響する重要な資源です。

日本は原油だけでなく、精製された状態の「ナフサ」そのものも半分以上を海外からの輸入に頼っています。

中東情勢が悪化すれば、原油だけでなくこの輸入ナフサの調達にも真っ先に影響を受ける国の一つです。

中東情勢が悪化すれば、真っ先に影響を受ける国の一つです。

株価だけを見ると「日本経済は絶好調」に見えますが、資源価格や為替を考えると、必ずしも楽観できる状況ではないと思っています。

年金生活者として外せない視点

私は機関投資家ではありません。証券会社のアナリストでもありません。ただの年金生活者です。

そのため、相場を見る時も「日本経済はどうなるか」という大局より、「来月の生活費は大丈夫かな」という極めて身近な視点で見ています。

だからこそ、最近の株高を見ても、期待より不安の方が少し勝ってしまうのです。

もちろん資産が増えるのは嬉しい。

しかし、その背景にある円安や資源高、国際情勢の不安定さを見ると、素直に喜べない自分もいます。

まとめ

5月は資産面だけ見れば非常に良い月でした。

10万円を取り崩しましたが、実質的には約33万円のプラス。S&P500も堅調でした。

しかし、それ以上に驚いたのは日経平均の強さです。

一方で、私たちの生活は相変わらず物価高に悩まされています。

株価が上がることと、生活が豊かになることは必ずしもイコールではありません。

投資家としては資産増加を喜びつつも、生活者としては円安や資源高を警戒する。

そんな複雑な気持ちで5月の相場を見ていました。

6月は年金支給月です。

次回の資産公開では、この好調な相場が続いているのか、それともいつもの気まぐれな相場が顔を出しているのか。

年金生活者の一人として、引き続きフラットに見守っていきたいと思います。

― 年金生活者の白日夢 ―

※本記事は筆者自身の投資経験に基づいて書いております。
投資には価格変動リスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。
また、保険料は居住地・収入・家族構成によって異なります。実際の金額については、お住まいの区市町村窓口または年金事務所にてご確認ください。
本記事は、投資助言や、特定の保険制度への加入を推奨するものではありません。
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