私のNISA取り崩し計画

- 老後資金は「増やす」より「上手に使い切る」ほうが難しい

このブログの主題を書き直します

以前、このブログには私のNISA取り崩し計画を書いていました。

ところが、私の不注意によってサーバーのデータがきれいさっぱり消滅。記事も、画像も、積み重ねてきた記録も、見事なまでに姿を消しました。

NISAの資産は残っているのに、その説明記事だけが先にゼロになるとは思いませんでした。

とはいえ、この取り崩し計画は、私のブログの主題ともいえる大切な内容です。

定年後の生活を、公的年金、個人年金、そしてNISAの取り崩しでどのように成り立たせていくのか。改めて、最初から書き直すことにしました。

最初のNISAは住宅購入で全額売却

定年退職の約2年前、2022年4月のことです。

それまでのNISAでは、日本株を中心に、個別株と投資信託を組み合わせて運用していました。

投資額は400万円余り。運用益は一時100万円近くまで増え、売却した頃の評価額は約450万円でした。

運用成績としては、おおむね20%を超えていました。

当時の感想は、

「株って、まあ、こんなものなのかな」

という程度です。

今振り返れば、かなりぜいたくな感想でした。銀行預金で20%増えるのを待っていたら、私の寿命より先に銀行の金利表が化石になるかもしれません。

しかし、2022年に住宅を購入することになり、この資産は全額売却しました。

投資をやめたかったわけではありません。住宅購入という、株価よりはるかに大きな買い物が目の前に現れたためです。

投資信託は売れば現金になりますが、家の壁を一部だけ売って生活費にすることはできません。そのため、まずは住宅資金を優先しました。

2022年6月からS&P500一本で再スタート

引っ越し後の2022年6月から、再びNISAでの積み立てを開始しました。

今度は日本株の個別銘柄を選ぶのではなく、米国の主要企業約500社に幅広く投資するS&P500連動型の投資信託に絞りました。

毎月の積立額は10万円です。

どの会社が上がるかを私が考えるのではなく、アメリカを代表する企業全体に任せる作戦です。

私が朝から企業の決算書を読んでも、老眼が進むだけで株価は上がりません。それなら、世界中の投資家が注目しているS&P500にまとめて働いてもらったほうが合理的です。

2022年6月から、退職した2024年末までの31か月間で、積立元本は310万円になりました。

そして運用益は約160万円。合計の評価額は約470万円です。

310万円を積み立てて470万円になったのですから、かなり恵まれた結果でした。

もちろん、これは私の投資能力が急に開花したわけではありません。

米国株の上昇と円安が大きく影響しています。私は毎月10万円を積み立てただけで、実際に働いてくれたのはアメリカ企業と為替です。

2025年から「積み立て」ではなく「取り崩し」へ

2024年に会社を退職し、2025年1月からはNISA資産の取り崩しを始めました。

現役時代は、毎月の給料から投資信託を買っていました。

退職後は逆に、投資信託を少しずつ売って生活費に回します。

お金の流れが完全に反対になりました。

積み立てているときは、残高が増えるのを見るのが楽しみです。しかし、取り崩しを始めると、自分で売っているにもかかわらず、

「残高が減っている!」

と少し不安になります。

自分で冷蔵庫からビールを取り出しておきながら、「ビールが減っている」と驚くようなものです。

基本は奇数月に10万円を取り崩す

私が決めた基本計画は、年金の振り込みがない奇数月に10万円を取り崩すことです。

公的年金は、原則として偶数月に2か月分が振り込まれます。

そこで、年金が振り込まれない1月、3月、5月、7月、9月、11月に、それぞれ10万円ずつNISAから取り崩します。

年間では60万円です。

月平均にすると5万円になります。

つまり、NISAの取り崩しによって、毎月の生活費に5万円を上乗せするイメージです。

ただし、機械的に必ず売却するわけではありません。次の二つの条件を設けています。

一つ目は、相場が大きく下落しているときには、特別に現金が必要でなければ取り崩しを見送ること。

二つ目は、平均寿命を超える80代前半まで資産が持つよう、取り崩し額を調整することです。

株価が暴落しているときに10万円を作ろうとすると、通常より多くの口数を売却しなければなりません。

スーパーで半額になった商品は喜んで買いますが、自分の資産を半額セールで売る必要はありません。

生活費に余裕があるなら、相場の回復を待つという選択肢も残しています。

老後生活を支える三つの収入源

現在、私の生活を支える柱は三つあります。

まず、65歳から受給を始めた公的年金。

次に、同じく65歳から75歳までの10年間、毎年72万円が支払われる個人年金。

そして、NISAからの取り崩しです。

公的年金が生活の土台。

個人年金が10年間の補強材。

NISAが不足分を補う調整役です。

住宅ローンはありませんが、固定資産税、健康保険料、介護保険料、車の維持費など、年金生活になっても請求書は元気いっぱいに届きます。

こちらは年を取って動きが鈍くなっているのに、税金と保険料だけは毎年きびきび動いています。

年率10%で運用できると仮定

取り崩し計画を作るにあたり、S&P500の想定利回りを年率10%としました。

10%という数字は、将来を保証するものではありません。

年によっては20%以上上昇することもあれば、大きく下落することもあります。あくまで長期計画を作るための仮定です。

この想定利回りと、奇数月10万円の取り崩しをExcelで計算し、毎月の想定残高と実際の残高を比較できる表を作りました。

資産取り崩し計画・実績表(金額:円)
2025年(66歳) 想定年利 10.0%
項目2025/12025/22025/32025/42025/52025/62025/72025/82025/92025/102025/112025/12年間
想定運用後残高4,785,9134,724,9624,764,3374,804,0404,844,0734,884,4414,925,1444,865,3544,905,8994,845,9484,785,4974,825,376
取り崩し額100,000100,000100,000100,000400,000
計画残高4,685,9134,724,9624,764,3374,804,0404,844,0734,884,4414,825,1444,865,3544,805,8994,745,9484,785,4974,825,376
実績残高4,653,5704,360,3244,150,6173,947,0454,229,6164,459,3904,639,9454,666,9694,745,2594,931,9365,010,3735,081,463
月間リターン-0.68%-6.30%-4.81%-4.90%7.16%5.43%6.29%0.58%3.82%6.04%1.59%1.42%14.53%
2026年(67歳) 想定年利 10.0%
項目2026/12026/22026/32026/42026/52026/62026/72026/82026/92026/102026/112026/12年間
想定運用後残高4,865,5884,805,3014,845,3454,784,8904,824,7644,764,1374,803,8384,743,0374,782,5624,721,5834,760,9304,699,771
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高4,765,5884,805,3014,745,3454,784,8904,724,7644,764,1374,703,8384,743,0374,682,5624,721,5834,660,9304,699,771
実績残高4,935,2764,967,5194,591,6265,184,3395,359,8305,592,765
月間リターン-0.91%0.65%-5.55%12.91%5.31%4.35%15.97%
2027年(68歳) 想定年利 10.0%
項目2027/12027/22027/32027/42027/52027/62027/72027/82027/92027/102027/112027/12年間
想定運用後残高4,738,9364,677,5944,716,5734,655,0454,693,8374,632,1194,670,7204,608,8094,647,2164,585,1094,623,3194,561,013
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高4,638,9364,677,5944,616,5734,655,0454,593,8374,632,1194,570,7204,608,8094,547,2164,585,1094,523,3194,561,013
実績残高
月間リターン
2028年(69歳) 想定年利 10.0%
項目2028/12028/22028/32028/42028/52028/62028/72028/82028/92028/102028/112028/12年間
想定運用後残高4,599,0224,536,5134,574,3184,511,6044,549,2004,486,2774,523,6634,460,5264,497,6984,434,3454,471,2984,407,725
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高4,499,0224,536,5134,474,3184,511,6044,449,2004,486,2774,423,6634,460,5264,397,6984,434,3454,371,2984,407,725
実績残高
月間リターン
2029年(70歳) 想定年利 10.0%
項目2029/12029/22029/32029/42029/52029/62029/72029/82029/92029/102029/112029/12年間
想定運用後残高4,444,4564,380,6604,417,1664,353,1424,389,4184,325,1634,361,2064,296,7174,332,5224,267,7944,303,3584,238,386
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高4,344,4564,380,6604,317,1664,353,1424,289,4184,325,1634,261,2064,296,7174,232,5224,267,7944,203,3584,238,386
実績残高
月間リターン
2030年(71歳) 想定年利 10.0%
項目2030/12030/22030/32030/42030/52030/62030/72030/82030/92030/102030/112030/12年間
想定運用後残高4,273,7064,208,4874,243,5584,178,0884,212,9054,147,1794,181,7394,115,7544,150,0514,083,8024,117,8344,051,316
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高4,173,7064,208,4874,143,5584,178,0884,112,9054,147,1794,081,7394,115,7544,050,0514,083,8024,017,8344,051,316
実績残高
月間リターン
2031年(72歳) 想定年利 10.0%
項目2031/12031/22031/32031/42031/52031/62031/72031/82031/92031/102031/112031/12年間
想定運用後残高4,085,0764,018,2854,051,7713,984,7034,017,9083,950,5583,983,4793,915,8413,948,4733,880,5443,912,8823,844,656
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高3,985,0764,018,2853,951,7713,984,7033,917,9083,950,5583,883,4793,915,8413,848,4733,880,5443,812,8823,844,656
実績残高
月間リターン
2032年(73歳) 想定年利 10.0%
項目2032/12032/22032/32032/42032/52032/62032/72032/82032/92032/102032/112032/12年間
想定運用後残高3,876,6953,808,1673,839,9023,771,0683,802,4933,733,3473,764,4593,694,9963,725,7873,656,0023,686,4693,616,356
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高3,776,6953,808,1673,739,9023,771,0683,702,4933,733,3473,664,4593,694,9963,625,7873,656,0023,586,4693,616,356
実績残高
月間リターン
2033年(74歳) 想定年利 10.0%
項目2033/12033/22033/32033/42033/52033/62033/72033/82033/92033/102033/112033/12年間
想定運用後残高3,646,4923,576,0473,605,8473,535,0623,564,5213,493,3923,522,5043,451,0253,479,7833,407,9483,436,3483,364,151
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高3,546,4923,576,0473,505,8473,535,0623,464,5213,493,3923,422,5043,451,0253,379,7833,407,9483,336,3483,364,151
実績残高
月間リターン
2034年(75歳) 想定年利 10.0%
項目2034/12034/22034/32034/42034/52034/62034/72034/82034/92034/102034/112034/12年間
想定運用後残高3,392,1853,319,6203,347,2833,274,3443,301,6303,228,3113,255,2133,181,5073,208,0193,133,9193,160,0353,085,536
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高3,292,1853,319,6203,247,2833,274,3443,201,6303,228,3113,155,2133,181,5073,108,0193,133,9193,060,0353,085,536
実績残高
月間リターン
2035年(76歳) 想定年利 10.0%
項目2035/12035/22035/32035/42035/52035/62035/72035/82035/92035/102035/112035/12年間
想定運用後残高3,111,2483,036,3423,061,6452,986,3253,011,2112,935,4722,959,9342,883,7672,907,7982,831,1962,854,7902,777,746
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高3,011,2483,036,3422,961,6452,986,3252,911,2112,935,4722,859,9342,883,7672,807,7982,831,1962,754,7902,777,746
実績残高
月間リターン
2036年(77歳) 想定年利 10.0%
項目2036/12036/22036/32036/42036/52036/62036/72036/82036/92036/102036/112036/12年間
想定運用後残高2,800,8942,723,4022,746,0972,668,1472,690,3822,611,9682,633,7352,554,8492,576,1402,496,7742,517,5812,437,727
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高2,700,8942,723,4022,646,0972,668,1472,590,3822,611,9682,533,7352,554,8492,476,1402,496,7742,417,5812,437,727
実績残高
月間リターン
2037年(78歳) 想定年利 10.0%
項目2037/12037/22037/32037/42037/52037/62037/72037/82037/92037/102037/112037/12年間
想定運用後残高2,458,0422,377,6922,397,5062,316,6522,335,9572,254,5902,273,3792,191,4902,209,7522,127,3342,145,0622,062,104
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高2,358,0422,377,6922,297,5062,316,6522,235,9572,254,5902,173,3792,191,4902,109,7522,127,3342,045,0622,062,104
実績残高
月間リターン
2038年(79歳) 想定年利 10.0%
項目2038/12038/22038/32038/42038/52038/62038/72038/82038/92038/102038/112038/12年間
想定運用後残高2,079,2881,995,7822,012,4131,928,3501,944,4201,859,7901,875,2881,790,0821,805,0001,719,2081,733,5351,647,148
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高1,979,2881,995,7821,912,4131,928,3501,844,4201,859,7901,775,2881,790,0821,705,0001,719,2081,633,5351,647,148
実績残高
月間リターン
2039年(80歳) 想定年利 10.0%
項目2039/12039/22039/32039/42039/52039/62039/72039/82039/92039/102039/112039/12年間
想定運用後残高1,660,8741,573,8811,586,9971,499,3881,511,8831,423,6491,435,5131,346,6421,357,8641,268,3461,278,9161,188,740
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高1,560,8741,573,8811,486,9971,499,3881,411,8831,423,6491,335,5131,346,6421,257,8641,268,3461,178,9161,188,740
実績残高
月間リターン
2040年(81歳) 想定年利 10.0%
項目2040/12040/22040/32040/42040/52040/62040/72040/82040/92040/102040/112040/12年間
想定運用後残高1,198,6461,107,8021,117,0331,025,5091,034,054941,838949,687856,768863,907770,273776,692682,331
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高1,098,6461,107,8021,017,0331,025,509934,054941,838849,687856,768763,907770,273676,692682,331
実績残高
月間リターン
2041年(82歳) 想定年利 10.0%
項目2041/12041/22041/32041/42041/52041/62041/72041/82041/92041/102041/112041/12年間
想定運用後残高688,017592,918597,858502,007506,191409,576412,989315,597318,227220,046221,879122,895
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高588,017592,918497,858502,007406,191409,576312,989315,597218,227220,046121,879122,895
実績残高
月間リターン
2042年(83歳) 想定年利 10.0%
項目2042/12042/22042/32042/42042/52042/62042/72042/82042/92042/102042/112042/12年間
想定運用後残高123,91924,11824,319-76,311-76,947-178,422-179,909-282,241-284,593-387,798-391,030-495,122
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高23,91924,118-75,681-76,311-176,947-178,422-279,909-282,241-384,593-387,798-491,030-495,122
実績残高
月間リターン
2043年(84歳) 想定年利 10.0%
項目2043/12043/22043/32043/42043/52043/62043/72043/82043/92043/102043/112043/12年間
想定運用後残高-499,248-604,241-609,277-715,187-721,147-827,990-834,890-942,681-950,537-1,059,291-1,068,119-1,177,853
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高-599,248-604,241-709,277-715,187-821,147-827,990-934,890-942,681-1,050,537-1,059,291-1,168,119-1,177,853
実績残高
月間リターン
2044年(85歳) 想定年利 10.0%
項目2044/12044/22044/32044/42044/52044/62044/72044/82044/92044/102044/112044/12年間
想定運用後残高-1,187,668-1,298,399-1,309,219-1,420,962-1,432,804-1,545,577-1,558,457-1,672,277-1,686,213-1,801,098-1,816,107-1,932,075
取り崩し額100,000100,000100,000100,000100,000100,000600,000
計画残高-1,287,668-1,298,399-1,409,219-1,420,962-1,532,804-1,545,577-1,658,457-1,672,277-1,786,213-1,801,098-1,916,107-1,932,075
実績残高
月間リターン
用語と計算方法
「想定運用後残高」は、取り崩し前の計画上の残高です。「計画残高」は、取り崩し後に予定している残高です。 「実績残高」は各月末の実際の評価額です。月間リターンは (月末実績残高+当月取り崩し額-前月末実績残高)÷前月末実績残高 で計算しています。年間欄のリターンは、同じ考え方による年初来の簡易リターンです。

この表には、毎月の想定運用利回り、取り崩し予定額、想定残高、実際の取り崩し額、実績残高、月間損益などを記録します。

単なる予定表ではありません。

私の老後資金が計画どおりに推移しているかを確認する、資産の健康診断表です。

人間は血圧や体重を測り、NISAは評価額を測ります。

どちらも毎日見すぎると精神衛生によくありませんが、定期的な確認は必要です。

現在の計算では、取り崩しを続けた場合、資産残高がほぼゼロになるのは私が83歳頃です。

運用する場合と、運用しない場合の大きな差

作成した表をグラフにすると、想定残高と実績残高の差が分かりやすくなります。

取り崩し計画想定運用後残高と実績残高

青い線が、年率10%で運用しながら取り崩した場合の想定残高。

オレンジ色の線が、実際の資産残高。

黄色の線が、まったく運用せず、現金470万円から毎月5万円ずつ使った場合です。

この黄色い線を見ると、投資を続ける意味がよく分かります。

仮に退職時に470万円を持っていても、運用せず毎月5万円ずつ生活費に使えば、単純計算では約7年10か月でなくなります。

グラフでは2033年前後、私が73歳頃に残高ゼロです。

個人年金は75歳まで支給されますが、NISA資産のほうが先に退職してしまいます。

一方、年率10%で運用を続けながら取り崩す想定では、資産は83歳頃まで持ちます。

もちろん、毎年必ず10%増えるわけではありません。

それでも、現金のまま少しずつ使う場合と、価格変動を受け入れながら運用を続ける場合では、資産寿命に大きな差が生まれることが分かります。

平均寿命とほぼ同時に資産がゼロになる計画

日本人男性の平均寿命は、現在およそ81歳です。

今後、医療の進歩などによって平均寿命がさらに延びれば、私がその年齢になる頃には82歳や83歳になっている可能性もあります。

奇しくも、今回の計画でNISA残高がゼロになる時期と重なります。

まるで私の寿命をExcelが予測しているようですが、もちろんExcelにそこまでの能力はありません。

83歳になった瞬間、NISA残高と一緒に私までセルから消える予定でもありません。

この計画の目的は、83歳できれいに1円残らず使い切ることではなく、資産を必要以上に残しすぎず、かといって早く使い果たさないことです。

私たち夫婦には子どもがいません。

そのため、多額の金融資産を相続のために残す必要はありません。

老後の安心を保ちながら、自分たちが元気なうちに、自分たちの生活のために使う。それが私の基本的な考えです。

実績は想定を約80万円上回っている

2026年6月末時点で、取り崩し開始から約1年半が経過しました。

現在の実績残高は、計画上の想定残高を約80万円上回っています。

途中で取り崩しを行いながらも、S&P500の上昇や為替の影響によって、資産残高は想定より高い水準を維持しています。

これは非常に安心できる材料です。

NISA取り崩し計画は順調です

もっとも、この80万円を見て、

「予定より余っているから、全部使ってしまおう」

とは考えていません。

相場は上がるときもあれば、当然下がるときもあります。現在の上振れは、将来の下落に備えるクッションとして残しておくつもりです。

老後資産に必要なのは、最高の運用成績を狙うことではありません。

生活に必要なお金を確保しながら、できるだけ長く資産を持たせることです。

これからも毎月、予想と実績を確認する

今後も毎月、この予実表に実際の残高を入力し、計画との差を確認していきます。

想定より増えていれば安心材料になります。

想定より減っていれば、取り崩し額を減らす、売却を一時停止する、生活費を見直すなどの対応を考えます。

老後の資産管理は、一度計画を作って終わりではありません。

株価、為替、物価、医療費、税金、そして自分の健康状態によって、必要なお金は変わります。

人生はExcelの計算式どおりには進みません。

それでも、計画がなければ、今どこを歩いているのかさえ分かりません。

私のNISA取り崩し計画は、資産をできるだけ多く残すためのものではなく、老後の生活を安心して続けながら、資産を上手に使うための計画です。

増やすことばかり考えてきた現役時代から、これからは上手に使い切る時代へ。

83歳で本当に残高がゼロになるのか、それともS&P500が頑張って、まだ資産が残っているのか。

その頃もブログを書いていられたら、

「Excelの予想は外れました」

と、笑いながら報告したいものです。

※本記事は、筆者自身の経験や調査に基づく情報提供を目的として作成しています。
 投資には価格変動などのリスクがあり、元本割れとなる可能性があります。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。
 年金制度、健康保険制度、保険料、税金等の取り扱いは、法改正やお住まいの自治体、年齢、所得、家族構成などによって異なる場合があります。最新の情報は、年金事務所、自治体、税務署等の窓口でご確認ください。
 本記事は、投資助言、税務相談、保険加入等を推奨するものではありません。
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