- 任意継続から国保へ切り替え体験談
昨日、やっと2025年分の確定申告を無事に終えました。
e-Taxの「送信完了」の文字を見ると、なぜか大学受験を終えたような気分になります。
受かるわけでも落ちるわけでもないのに。
さて、申告が終わったら次は何をするか。
そうです。
昨年末からモヤモヤと気になっていた退職2年目の健康保険の確認です。
任意継続という“安心の延長戦”
私は1959年9月生まれ。
2024年8月、定年1か月前に退職しました。
退職後は、それまで加入していた「協会けんぽ」を任意継続。
現役時代の給与を基に計算された保険料は本来約5万円/月。
会社負担がなくなりますからね。
しかし、約5万円/月はなかなかの迫力です。
もっとも、任意継続の上限があるため、
実際は約3万円/月。
それでも年金生活者にとっては、
なかなかの存在感です。
任意継続と国民健康保険、どちらが安いか?
退職後に選べる健康保険は、誰かの扶養になる場合を除いて2つです。
| 項目 | 任意継続 | 国民健康保険(国保) |
|---|---|---|
| 保険料の基準 | 退職時の標準報酬月額(上限あり) | 前年の所得・資産・家族人数で計算 |
| 加入できる期間 | 最長2年間 | 制限なし |
| 切り替えのタイミング | 退職後20日以内に申請 | 資格喪失後すぐ |
| 特徴 | 退職直後は国保より安いことが多い | 収入が下がると2年目以降に有利になりやすい |
退職1年目は、前年の給与がまるごと計算に影響するため、国保の保険料が高くなりがちです。
ですから、ほとんどの人にとって任意継続の方が有利です。
でも、2年目以降は話が変わります。
2年目に訪れる“静かな分岐点”
任意継続は最長2年間。
現在は2026年3月。あと半年で期限が切れます。
ふと考えました。
「しかし、このままでいいのだろうか?」
退職1年目は、前年の給与が計算に入るため国民健康保険は高額になりがちです。
ですから私の場合も任意継続が有利でした。
でも今は違います。
我が家の収入は、ほぼ年金のみ。
つまり、年金=年収。
これで再計算したらどうなるのか。
区役所へ出陣
確定申告を終えたそのままの勢いで、役所へ向かいます。
「まだ来年度の税率は決まっていません。あくまでも概算ですよ」
係りの職員さんの前置き付きで出てきた数字がこちら。
我が家の概算保険料(夫婦2人・年金収入のみ)
| 項目 | 月額保険料 | 年額保険料 |
|---|---|---|
| 任意継続(現在) | 約 30,000円 | 約 360,000円 |
| 国民健康保険(概算) | 約 16,000円 | 約 192,000円 |
| 差額 | ▲14,000円 | ▲168,000円 |
7万円が生まれるまでの計算
「じゃあ、年間で16万8千円の節約?」
と思いたいところですが、今すぐ切り替えられるわけではありません。
任意継続の期限が切れるのは8月末。
来月の4月から切り替えるとして、残り5か月。
節約できる金額の計算式:
(任意継続の月額 − 国保の月額)× 切り替え月数
=(30,000円 − 16,000円)× 5か月
= 14,000円 × 5か月
= 70,000円
なんと、7万円です。

これは、外食どころか旅行二泊分になります。
ただし、切り替えはタイミングが命
「じゃ、じゃあ、今、今すぐに切り替えます!」
と意気込んだ私。
しかし職員さんは冷静でした。
「年度単位ですから、3月分は退職までの給与が影響します。
ですから、4月からの切り替えの方が良いと思いますよ。」
なるほど。
焦ってはいけない。
切り替えのステップ(私の場合)
| ステップ | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
| ① | 3月分の任意継続保険料を支払う | 3月中 |
| ② | 3月末で任意継続を資格喪失させ、証明書を取得 | 3月末 |
| ③ | 区役所で国民健康保険に加入手続き | 4月初旬 |
人生は段取り8割です。
増えない。でも減らしすぎない
投資の世界では「増やす」ことに目が行きます。
しかし、退職後に大事なのは「減らしすぎない」こと。
この1年半で私が避けてきた無駄な出費を整理するとこうなります。
| 場面 | 内容 | 節約額(概算) |
|---|---|---|
| 退職1年目 | 任意継続 vs 国保の比較で任意継続を選択 | 毎月 約20,000円 × 12か月 = 240,000円 |
| 退職2年目 | 国保への切り替えタイミングを見極め | 5か月 × 14,000円 = 70,000円 |
| 合計 | 約310,000円 |
特別な裏技ではありません。
ちょっと調べて、それからちょっと考えて
そして、ちょっと役所へ行っただけ。
それだけで、数字は静かに変わります。
定年はゴールではなく“再計算の始まり”
退職直後は、何かとバタバタします。
年金、保険、税金。
「まあ、そのうち考えよう」
そして何もしない。
結局、これが一番高くつきます。
制度は、知っている人に優しい。
しかし、知らない人には、何も言ってくれません。
同世代の皆さまへ
定年したばかりの皆さま。
そして、これから迎える皆さま。
「増やさないけど、減らしすぎない知恵」
これが年金生活の武器です。
年金生活では何も派手な儲け話なんてありません。
でも、これで7万円は確実に守れました。
なんと、退職後は31万円も守れました。
このまま小遣いが増えるわけではありませんが、これは、なかなか気分がいい。
今日のコーヒーは、少しだけ美味しく感じます。



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