平均って誰のこと?

― 年齢別データで見えた「格差」と私の立ち位置

私はどのあたり?

不景気の影響なのか、物価高騰のせいなのか。
最近、「生活格差」という言葉をよく耳にするようになりました。

ニュースでは

「同一労働同一賃金」
「実質賃金マイナス」

なんて言葉も飛び交っています。

……まあ、難しい話は置いておいて。

私はというと――

大企業でもなく、
給料が高いと思ったこともなく、
ボーナスに歓喜した記憶もなく。

退職金制度もない会社で働き、気がつけば定年。

今は、公的年金、個人年金、そして
現役時代にコツコツやっていた投資の取り崩し。

いわば、

「ラスボス戦の手前で、回復薬を数えながら戦っている中年、いや、ロートル勇者」

みたいな立ち位置です。

装備はそこそこ。
でも、伝説の剣は持っていない。

そんな自分を、私はずっと

「世の中の平均よりちょっと下くらいかな」

と思っていました。

平均って、誰のこと?

でも、ふと考えたんです。

「その“平均”って、いったい誰なんだろう?」

ニュースや統計でよく出てくる

  • 平均貯蓄額〇〇万円
  • 平均年収〇〇万円

この“平均”という言葉。

なんとなく安心する響きがありますが、よく考えると、かなり曖昧です。

例えば、

  • 貯蓄3,000万円の人
  • 貯蓄0円の人

この2人がいれば、平均は1,500万円。

でもこの2人、同じ世界に住んでいるとは思えませんよね。

つまり平均とは、

「実在する誰か」ではなく、「都合よく丸めた数字」

なんです。

年齢別に見てみると

そこで今回、少し視点を変えてみました。

平均貯蓄額と被保護者の割合を、「平均」のまま見るのではなく、「年齢ごとに分けてみる」。

すると、こんな傾向が見えてきます。

総務省 家計調査ベース(2024年前後のイメージ)

年代平均貯蓄額中央値(リアル)
20代約200万円約20万円
30代約600万円約200万円
40代約1,000万円約500万円
50代約1,700万円約800万円
60代約2,300万円約1,200万円
70代以上約2,000万円約1,100万円

そして、被保護者、つまり生活保護受給者の割合です。

厚生労働省「被保護者調査」(直近)

年代構成比
20代約5%
30代約10%
40代約15%
50代約20%
60代約20%
70代以上約30%

※これは被保護者全体に占める各年代の割合であって、その年代の人のうち何%が被保護者かを示した数字ではありません。

つまり、「60代の20%が被保護者」という意味ではなく、「被保護者全体の約20%が60代」という意味です。

これを重ねると、

年齢別平均貯蓄額と生活保護受給者割合

まるで「X字」に見えるんですね。

若い頃は見えない

20代、30代の頃。

貯蓄はまだ少ないですが、生活保護受給者全体に占める割合も低い。

つまり、

「みんなそれなりに苦しいけれど、何とか回っている」

状態です。

実家だったり、
まだ体力があったり、
やり直しもきく。


40代、50代で分かれていく

40代、50代になると、

  • 貯蓄が増える人
  • 増えない人

の差が少しずつ開いていきます。

でも、この段階ではまだ表に出にくい。

周りから見れば、みんな同じように働いて、同じように生活しているように見えます。


60代でピーク、でも……

60代になると、

  • 貯蓄はピーク
  • 生活保護受給者全体に占める割合も高い

という、少し不思議な状態になります。

これはつまり、

「持っている人と、そうでない人が同時に存在する」

ということです。

同じ60代でも、

  • 余裕のある人
  • ギリギリの人

が混ざっている。


70代で「結果が見える」

そして70代。

ここで、少しだけ現実がはっきりしてきます。

  • 貯蓄は減り始める
  • 生活保護受給者全体に占める割合は増える

つまり、

「これまでの積み重ねが、結果として表れる」

タイミングです。


若い時に決まるのか?

ここで、少し気になる話。

「やっぱり若い時に全部決まるのか?」

ということ。

でも、実際には少し違うように感じます。

確かに、ある程度の方向は決まります。

ただ、

  • 転職
  • 病気
  • 家族の変化
  • 景気

いろいろな出来事で、途中で何度も道は分かれます。


私の立ち位置を見直してみる

さて、ここで最初の話に戻ります。

私はずっと、

「平均よりちょっと下」

だと思っていました。

一般の平均の生活ってなんだろうと考える

でも、今回こうしてデータを見てみると、

  • 年金がある
  • 個人年金がある
  • 投資の取り崩しができる

この時点で、

「思っていた位置とは少し違うかもしれない」

と感じるようになりました。


でも、それで安心かというと

ここで大事なのは、「上か下か」を決めることではありません。

むしろ、

「どの位置にいても、油断しないこと」

だと思っています。


裾野が広い社会

今回感じたのは、

「両極端だけれど、裾野が広い」

という構造です。

真ん中にぎゅっと集まっているのではなく、ゆるやかに広がっている。

だからこそ、

  • 上を見れば不安になり
  • 下を見れば安心する

そんな揺れが生まれます。


最後に

人生は、

「若い時に決まる」わけでもなく、
「最後に突然決まる」わけでもない。

おそらく、

「途中で何度も分かれながら、ゆっくり静かに形になっていく」

ものなんだと思います。

私は今日も、コーヒーを飲みながら、

「この装備で、ラスボスまで行けるかな」

なんて考えています。

でもまあ、無理に最強装備を目指さなくてもいい。

「ちゃんと最後まで戦える装備」

それがあれば、十分なのかもしれません。

※本記事は、筆者自身の経験や調査に基づく情報提供を目的として作成しています。
 投資には価格変動などのリスクがあり、元本割れとなる可能性があります。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。
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 本記事は、投資助言、税務相談、保険加入等を推奨するものではありません。
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