― いったい誰が正しいのだろう?
最近の投資の世界を見ていて、私は不思議な気持ちになることがあります。
日本人は新NISAでS&P500やオルカンを買い続けている。
一方で外国人投資家は日本株を買っている。
まるで、
「お互いに相手の庭の芝生を見ている」
ような状況です。
私は現在もS&P500中心で運用しています。
しかし2026年3月は厳しい月でした。
3月2日時点で約496万円あった資産は、3月31日時点で約459万円。
途中で10万円取り崩しているので、
実質では約27万7千円のマイナスです。
円安が進んでいたにもかかわらずです。
その一方で、日本株は高値圏を維持しています。
そこで改めて思いました。
日本人はアメリカ株を買い、外国人は日本株を買う。
いったいどちらが正しいのでしょうか。
日本株市場の主役は外国人だった
私は長い間、
「日本株は日本人が売買している」
と思っていました。
ところが実際の数字を見ると違います。
現物株市場の売買シェア
| 投資主体 | 売買シェア |
|---|---|
| 外国人投資家 | 約59% |
| 個人投資家 | 約24% |
| その他(信託銀行・事業法人等) | 約17% |
なんと、
日本株の売買の約6割は外国人投資家です。
さらに驚くのは先物市場です。
先物市場の売買シェア
| 投資主体 | 売買シェア |
|---|---|
| 外国人投資家 | 約76% |
| 個人投資家 | 約11% |
| その他 | 約13% |
こちらはさらに極端です。
4回売買があったら3回は外国人。
そんなレベルです。
日本株を一番持っているのも外国人
売買だけではありません。
保有比率も見てみましょう。
日本株の保有比率
| 保有主体 | 保有比率 |
|---|---|
| 外国人 | 約32% |
| 事業法人 | 約19% |
| 個人 | 約17% |
| 投資信託 | 約10% |
| その他金融機関 | 残り |
つまり、
日本企業の最大株主グループは外国人投資家
ということになります。
昔は銀行同士の持ち合いが中心でした。
しかし今は違います。
トヨタも商社も半導体企業も、
海外の年金基金や投資ファンドが大量に保有しています。
一方、日本人はS&P500とオルカンへ
ここが面白いところです。
外国人は日本株を買っている。
ところが日本人は何を買っているか。
新NISAの人気ランキングを見ると、
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
ほぼこの2本です。
つまり、
日本人は日本株ではなく世界株を買っている。
なぜ外国人は日本株を買うのか
日本人から見ると、
日本には問題が山積みです。
- 少子高齢化
- 人手不足
- エネルギー資源の輸入依存
- レアアースの中国依存
- 巨額の財政赤字
しかし外国人から見ると違います。
- 円安
- 自社株買い増加
- 東証改革
- 配当利回り改善
などが魅力的に見えます。
特に円安です。
海外投資家から見ると、
日本株は割安に映ることがあります。
11.7兆円の為替介入でも流れは変わらない
日本政府は巨額の為替介入を行いました。
その規模は約11.7兆円。
個人レベルでは想像もできない金額です。
しかし為替市場全体から見ると、
それでも流れは変わりませんでした。
円安基調は続いています。

つまり、
市場の力は政府よりも大きいのです。
日本はカモなのだろうか
ここで私は少し考えました。
外国人に買われ、
外国人に売られ、
株価が動く。
日本はカモなのだろうか。
しかし本当にカモなら、
外国人は日本株を買いません。
利益を期待しているから買うのです。
そう考えると、
日本人が悲観しているほど、
外国人は日本を悲観していないのかもしれません。
結局、誰が正しいのだろう
日本人は世界の株を買う。
外国人は日本株を買う。
どちらが正しいかは数年後にならないと分かりません。
ただ一つ言えることがあります。
投資とは未来への投票です。
そして今、
日本人と外国人は違う未来に投票している。
それが2026年の市場なのだと思います。



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