円安が支えた私のS&P500投資

-株は下げても資産はそれほど減らない理由

今週一週間の経済

中東ではイランへの攻撃、そしてイランによるホルムズ海峡封鎖の懸念。
世界経済は急速に悪化しています。

原油価格は上昇し、物流コストも上がり、
「これで株式市場が上がるはずがない」
という雰囲気です。

当然、株式市場は弱くなりました。

まず日本株です。

日経平均はこの一週間で次のような動きでした。

日付日経平均
3/655,620
3/952,728
3/1054,248
3/1155,025
3/1254,452
3/1353,819

先週末から

−3.2%

です。

今年に入ってから強気だった日本株ですが、原油高の影響が強く出て、今年最大級の下げになりました。

日本はエネルギー輸入国なので、原油価格が上がるとどうしても経済に重くのしかかります。

ではアメリカ株はどうでしょうか。

S&P500のドル建て終値です。

日付S&P500(ドル建て)
3/66,740
3/96,699
3/106,781
3/116,775
3/126,672
3/136,632

一週間では

−1.6%

と、こちらも弱い動きでした。

3月6〜13日 市場の動き S&P500・日経平均・ドル円指数グラフ
3月6〜13日 市場の動き S&P500・日経平均・ドル円指数グラフ

しかし私の資産はそれほど減っていない

ここが面白いところです。

私の保有しているS&P500は

3月6日 4,864,469円でした。

20260313_NISA

そして一週間後 −56,182円

つまり、−1.1%です。

S&P500はドル建てで−1.6%下げているのに
私の資産は−1.1%しか下がっていません。

理由は単純です。

為替です。

この一週間で

ドル円は

156円 → 159円

と円安が進みました。

3月6〜13日 ドル建てS&P500 vs 円建てS&P500
3月6〜13日 ドル建てS&P500 vs 円建てS&P500

つまり、米株は下がったがドルの価値は上がったという状態です。

日本人のS&P500投資は実は2つの投資

S&P500に投資しているとつい忘れがちですが、

日本人のS&P500投資は

米国株 + 為替の2つで動きます。

たとえば仮に

S&P500 −0.4%

ドル円 +0.8%

だった場合

円建てS&P500は +0.4%になります。

つまり

米株は下がっているのに円建て資産は上がる

ということが普通に起きます。

今の市場は「株安+円安」

今の市場を一言で言うと

株 下がる
ドル 上がる
円 下がる

つまり 「株安+円安」です。

この組み合わせの場合、日本人の米株資産は意外と減りにくいという特徴があります。

昔は円高だった

ちなみに昔は

1ドル100円

という円高の時代がありました。

私の義務教育のころは固定相場で 1ドル360円

その後の変動相場でも 240円前後でした。

そこから見ると100円というのは超円高だったわけです。

円安を作ったアベノミクス

その流れが大きく変わったのが、2012年から始まった

アベノミクスです。

日本銀行の異次元の金融緩和によって円安が進みました。

ドル円は

ドル円
2012約80円
2015約120円
2024約150円
2026約160円

となりました。

この円安によって日本は物価高騰に苦しむことになりました。

ガソリン
食料品
電気代

すべて上がりました。

しかしS&P500投資には追い風だった

ただし皮肉なことにこの円安は

S&P500投資には追い風でした。

実際、2012年以降の日本人のS&P500リターンは

30%以上が為替効果

とも言われています。

2012年から現在までのS&P500のリターン分解図
2012年から現在までのS&P500のリターン分解図

つまり、S&P500投資は株の成長だけではなく円安にも支えられていたということです。

私の生活を支えているS&P500

私は年金生活の今、S&P500を取り崩して月5万円を生活費の足しにしています。

もし円安がなければ、ここまで資産は増えていなかったかもしれません。

SP500と為替の関係に悩む

円安で生活は苦しい。

しかし、その円安が資産を支えている。

なんとも複雑な気持ちです。

投資とはそういうもの

投資の世界では

良いことと悪いことは
いつも表裏一体です。

円安で生活は苦しくなる。

しかし、海外資産は増える。

今の日本のS&P500投資家は、まさにその矛盾の中に生きているのかもしれません。

円安で生活は苦しくなる。

しかしその円安が、海外資産を持つ人の資産を押し上げる。

投資とは、こういう矛盾の上に成り立っているのかもしれません。

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