年金改定で年金が3万8千円増えた

- でも本当に生活は楽になるのだろうか?

年金額改定通知書が郵送されてきた

昨日、日本年金機構から「年金額改定通知書」が届きました。

年金生活者にとっては、年に一度の成績表のようなものです。

私は毎年、この通知が届くと少しドキドキします。

今年の年金改定で増えることは分かっていました。

しかし、やはり気になります。

そして結果はこうでした。

差額は、38,299円の増額でした。

率にすると約1.9%のアップです。

通知を見た瞬間は、「おっ、結構増えたな」と思いました。

しかし、冷静に考えてみると、「本当に生活は楽になるのだろうか?」という疑問が湧いてきました。

そこで今回は、

  • 年金増額の効果
  • 食品の消費税減税(軽減税率引き下げ)の議論
  • インフレの影響

を合わせて、我が家の家計でシミュレーションしてみたいと思います。

月額にすると約3,200円の増額

まずは年金アップの効果です。

年額では38,299円増えました。これを月額に直すと、約3,190円です。

もちろん、増えないよりは本当にありがたい。
しかし、

  • 外食を1〜2回
  • ガソリンを1回満タン
  • お米を10kg

これらを買えば、ほぼ消えてしまう金額です。

年金額改定通知書で年額を見ると大きく感じますが、毎月の生活ベースで考えると、実はそれほど大きな変化ではありません。

今の物価上昇は想像以上

この1年を振り返ってみると、値上がりを感じないものを探す方が難しいくらいです。

スーパーへ行けば、お米、野菜、パン、お菓子、コーヒーなど、ほぼ何でも高くなっています。

電気代も上がりましたし、ガソリンも高い水準で高止まりしています。

総務省の消費者物価指数(CPI)を見ても、最近は3%前後の上昇が続いています。

つまり、年金が1.9%増えても、物価が3%上がれば、実質的には目減りしていることになります。

数字上は「増額」、体感では「横ばいか、ややマイナス」。そんな感じです。

国会で議論されている「食品の消費税減税」

そんな中、現在国会などで、食料品に対する消費税(軽減税率)の減税が議論されています。

案としては、

  • 食品の消費税を1%にする
  • 食品の消費税を0%(非課税)にする

といった具体的な話も出ています。

実現するかどうかはまだ分かりませんが、年金生活者にとっては非常に関心の高いテーマです。

なぜなら、年金生活になると、支出の中で「食費」の占める割合がどうしても高くなるからです。

我が家の生活費で計算してみた

我が家の場合、年金だけでは生活費をまかなっていません。

不足分は保有しているS&P500などの投資資産を取り崩して補っています。

現在の想定生活費は、年間約360万円(月30万円程度)です。

夫婦2人暮らしとしては特別贅沢でもありませんが、旅行にも行きますし、車の維持費や病院代もあります。

そんな「ごく普通の年金生活」です。

一般的に高齢夫婦世帯の支出を見ると、食費は全体の約30%程度と言われています。

年間生活費360万円なら、食費は約108万円になります。

現在の消費税8%を含む金額だとすると、

  • 税抜価格:約100万円
  • 消費税額:約8万円

となります。

食品消費税が「1%」になったら?

もし税率が1%になれば、消費税負担は約1万円に下がります。

現在の8万円との差額は7万円。つまり、年間約7万円の負担軽減になります。

食品消費税が「0%」になったら?

こちらはもっと分かりやすいです。消費税負担がゼロになります。

つまり、現在支払っている約8万円がそのまま浮くことになります。

年金増額と減税を合わせて考えてみる

ここで、「年金の増額分」と「減税の効果」を合算してみます。

食品税率が1%の場合 食品税率が0%の場合
年金増額:38,299円

食品減税:約70,000円
約108,000円のプラス
年金増額:38,299円

食品減税:約80,000円
約118,000円のプラス

数字だけを見ると、年間10万円以上のプラスですから結構大きいです。

夫婦でちょっといい旅行の宿代くらいにはなります。

しかし、インフレも忘れてはいけない

ところが、ここで厄介なのがインフレです。

年間生活費360万円の我が家で、仮に全体の物価が3%上がれば、増える支出は 108,000円 になります。

あれ? どこかで見た数字ですね。

そうです。先ほどの「年金増額+食品減税」で浮いたお金とほぼ同額なのです。

食品税率1%の場合
年金増額+減税(約108,000円)
- 物価上昇(▲108,000円)
差引ゼロ
食品税率0%の場合
年金増額+減税(約118,000円)
- 物価上昇(▲108,000円)
差引約1万円のプラス


実に微妙なラインです。

結局、生活は楽になるのか?

私の結論は、「少しは楽になるが、大きくは変わらない」です。

年金は増えました。減税も実現すれば大いに助かります。

しかし、物価上昇がそれを綺麗に打ち消してしまう。

年金改定で年金が増えた

まるで綱引きです。右から年金アップ、左からインフレ、そして中央で減税が必死に応援している。

そんな構図が浮かんできます。

我が家は「S&P500の取り崩し」で調整する

我が家の場合、この綱引きの結果がどこに影響するかというと、資産の「取り崩し額」です。

年金が増えれば、取り崩し額を少し減らせる。

減税されれば、さらに少し減らせる。

たった数万円かもしれません。

しかし、その数万円の差が10年、20年と続けば、資産寿命には確実に影響します。

80歳で投資資産がゼロになる予定だったのが、81歳になるかもしれない。82歳まで持つかもしれない。

年金生活では、そういう「小さな差の積み重ね」が意外と大切です。

だから私はこう思う

今回の年金改定通知を見て感じたことは、「増えて嬉しい」よりも、「これで何とか現状維持できそうだな」という安堵感でした。

年金生活者の多くは、年金だけでは足りず、預貯金や投資資産を取り崩しながら生活しています。

だからこそ、年金増額も、食品減税も、どちらも大歓迎です。

私としては、税率が1%でも0%でも構いません。

まずは早く実施してほしい。

その方が、私たちシニア世代も将来の生活設計が立てやすくなります。

年金通知を眺めながら、そんな現実的なことを考えた今年の初夏でした。

― 年金生活者の白日夢 ―
年金生活での投資と資産の取り崩しや年金、健康保険に関すること。
すべて実体験のお話です。

 

※本記事は筆者自身の経験や調査に基づいて作成しています。 投資には価格変動などのリスクがあり、元本割れとなる可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。
年金制度や健康保険制度、保険料・税金等の取り扱いは、法改正やお住まいの自治体、年齢、所得、家族構成などによって異なる場合があります。最新の情報については、年金事務所や自治体窓口等でご確認ください。
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言、税務相談、保険加入等を推奨するものではありません。
※本記事は、67歳の年金生活者である筆者自身の体験や調査をもとに執筆しています。
- スポンサーリンク -
株・投資信託ならネット証券のマネックス
ブログランキングに参加しています
この記事が参考になったら、応援クリックお願いします
PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 株ブログへ にほんブログ村 株ブログ シニア投資家へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 年金暮らし(年金生活)へ にほんブログ村 その他日記ブログ 60代 日々のできごとへ


インターネット・コンピュータランキング
シニア投資家ランキング シニアライフランキング
① 年金のこと
シェアする
よたろーをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました