年金が42,900円減った翌日に、国税庁から88,200円の還付金!?

- 深夜2時49分のありがたい(?)メール

国税庁からの一通のメール

昨日のブログで「年金の手取り額が42,900円も減ってしまった」というお話をしました。 今まで普通徴収で支払っていた国民健康保険料が、年金からの天引き(特別徴収)に切り替わったためです。 納めるトータルの金額が増えたわけではないと分かっていても、口座に振り込まれる額が急に4万円以上も減ると、やはりショックは隠せません。

ところがその日の夜、とんでもなくありがたい出来事が起こりました。 なんと、あの国税庁から一通のメールが届いたのです。

「所得税の還付金が 88,200円 あります」

おおっ! 昨日42,900円減った翌日に、まさかの88,200円の還付! 差し引きすると、一気に45,300円のプラスではありませんか!

メールの内容は以下のものでした。

詐欺の国税庁風e-Taxメール画面

 **「実際に届いた詐欺メールを読みやすく再構成した画像」**

捨てる神あれば拾う神あり。 いや、今回の神様は国税庁です。日本の税務行政もなかなか粋なことをしてくれるじゃないか……!

……なんて思うわけがありません。 当然ながら、コテコテのフィッシング詐欺メールでした。

国税庁の職員さんは深夜2時49分に残業中?

メールの受信日時を見て、思わずツッコミを入れてしまいました。 「2026年10月14日 (水) 2:49」

私が布団の中で気持ちよく夢を見ている時間に、国税庁の職員さんが夜な夜な還付金の手続きをしてくださっているようです。なんと頭の上がらないことでしょう。

メールの見た目は、国税庁やe-Taxのロゴが配置され、一見するとそれっぽく作られています。 しかし、書いてある内容をよく見るとツッコミどころが満載です。

  • 受取手続きの期日:令和8年10月16日
  • 本文内の記載:令和7年度分の所得税について

受信したのは2026年(令和8年)の10月14日。 「あと2日以内に手続きしろ」と煽っています。 さらに、所得税の申告は通常「令和7年分」と呼ぶのに、「令和7年度分」というおかしな表記になっています。 夜遅くまで働いていて、日本語の確認まで手が回らなかったのでしょうか。

アドレスは「.com」? 謎の送信元

差出人の表示名は堂々と「【国税庁】」となっています。 しかし、肝心のメールアドレスを確認してみると……

chemosity@xuia26.bumouerhe.com

……どちら様ですか?

国税庁の公式ドメインは nta.go.jp、e-Taxは e-tax.nta.go.jp です。 政府機関が「.com」なんてドメインを使うはずがありません。

もっとも、送信元の表示名やアドレス自体は偽装されることもあるため、「公式っぽいアドレスだから安全」とは言い切れません。 「国税庁」と名乗るだけなら誰でもできます。私がメールの差出人を「内閣総理大臣」と表示させるようなものです(残念ながら、それで私が総理大臣になれるわけではありませんが)。

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絶妙すぎる「88,200円」という金額

今回の詐欺メールで「うまいな」と感心してしまったのが、還付金の金額です。

「88,200円」

これが「5,000万円戻ります!」だったら、誰でも一発で偽物だと見抜きます。そもそもそんなに税金を払っていません。 しかし、88,200円という数字は、医療費控除や年末調整などで「あり得なくはない」絶妙なリアルさを持っています。

人間というのは勝手なもので、「税金を払え」と言われると警戒するのに、「お金を返します」と言われるとつい気が緩んでしまうものです。 ましてや、前日に年金が42,900円減ったばかりのタイミング。 もちろん詐欺師が私のブログを見て送ってきたわけではなく単なる偶然ですが、あまりにもタイミングが良すぎて笑ってしまいました。

一番危険なのは「アプリをダウンロードして確認」

このメールの真の目的は、本文の中央にドカンと配置された青いボタンです。

【アプリをダウンロードして確認】

説明には「Android版 e-Tax アプリがインストールされていない場合は、下記のボタンよりインストールし、お手続きください」と書かれています。

ここが最大の危険地帯です。 このボタンを押してしまうと、本物そっくりに作られた偽のログインサイトへ誘導されて暗証番号や個人情報を盗み取られたり、ウイルス入りの不正アプリをインストールさせられたりする恐れがあります。

スマホには、銀行や証券会社の口座情報、メール、連絡先など、大切なデータがぎっしり詰まっています。 88,200円をもらうつもりが、スマホを乗っ取られて逆にお金を騙し取られてしまっては笑い話にもなりません。

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騙されないために守るべき、たった一つのルール

今回のような詐欺メールに騙されないための鉄則は、

「メール内のリンクやボタンは絶対に押さないこと」

もし「本当に還付金があるのかな?」と気になったとしても、メールのボタンから開いてはいけません。 必ず自分でブックマークしている公式のe-Taxサイトを開くか、検索エンジンで検索した公式サイトからログインして確認するのが一番確実です。

  • 「還付金があります」
  • 「本日中に手続きしてください」
  • 「口座情報・カード情報を入力してください」

こうした言葉が踊るメールが届いたら、まずは一呼吸置くことが大切ですね。

まとめ:詐欺師の皆さん、ネタをありがとう

昨日は「年金が42,900円減った」と落ち込み、 今日は「88,200円の還付金」という詐欺メールにツッコミを入れる。

詐欺メールを見破る

差し引き45,300円のプラス……になるはずだった我が家の口座残高は、1円も増えていません。 でもおかげさまで、今日のブログのネタが1本増えました。

国税庁を名乗る詐欺師の皆さん、還付金は要りませんので、これからも安全なブログのネタだけ提供してください。 アプリのダウンロードも口座情報の入力も、固くお断りいたします!

※本記事は、筆者自身の経験や調査に基づく情報提供を目的として作成しています。
 投資には価格変動などのリスクがあり、元本割れとなる可能性があります。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。
 年金制度、健康保険制度、保険料、税金等の取り扱いは、法改正やお住まいの自治体、年齢、所得、家族構成などによって異なる場合があります。最新の情報は、年金事務所、自治体、税務署等の窓口でご確認ください。
 本記事は、投資助言、税務相談、保険加入等を推奨するものではありません。
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