― S&P500投資家が実感する為替の影響
変化の少ない年明け
年明けから数日が経過しましたが、市場は比較的落ち着いた動きを見せています。
直近の運用結果は、評価損益▲10,633円。
数字だけを見るとマイナスですが、大きな変動とは言えない範囲です。

世界では地政学的な緊張や金融政策の不透明感が続いていますが、S&P500の値動きは比較的安定しています。
短期的には上下を繰り返しながらも、全体としては方向感を探っている段階のように見えます。
円安はS&P500投資家にとって資産増加要因になる
現在の市場で特に注目すべきは、為替です。
ここ数年で、円は大きく下落しました。
例えば、
- 2022年頃:1ドル=約110円
- 現在:1ドル=約150円前後
これは、日本円の価値がドルに対して約35%下落したことを意味します。
この為替変動は、S&P500に投資している日本の投資家にとって重要な意味を持ちます。
なぜなら、S&P500はドル建て資産だからです。
円安になると、同じドル資産でも円換算の価値は増加します。

為替によって投資結果は大きく変わる
例えば、10万円を投資する場合、
1ドル=110円のとき
→ 約900ドル分の資産を購入可能
1ドル=150円のとき
→ 約650ドル分の資産しか購入できない
つまり、円安の状態では新規投資は不利になります。
しかし逆に、
円高時に購入したドル資産を、円安時に円に戻す場合、
為替差益が発生します。
これは、株価とは別の利益です。
実際、私が約3年半前に投資したS&P500投資信託は、
株価の上昇に加えて、円安の影響により、
円ベースで約1.4倍の評価額となっています。
この増加の一部は、為替によるものです。

取り崩し期において円安は有利に働く
私は現在、新規の追加投資は行っていません。
これまで形成した資産を、今後15年ほどかけて取り崩していく予定です。
このような「取り崩し期」においては、
円安は有利に働きます。
なぜなら、同じドル資産をより多くの円で換金できるからです。
これは、海外資産を保有することの重要なメリットの一つです。
円安は資産を増やす一方で、生活コストを押し上げる
しかし、円安は投資家にとって良い面だけではありません。
円安は、日本の購買力の低下を意味します。
輸入品の価格は上昇し、
・食料品
・エネルギー
・生活必需品
などの価格も上昇します。
特に、年金生活者にとって物価上昇は無視できない問題です。
年金は物価の変動に連動して調整されますが、完全に連動するわけではありません。
そのため、実質的な購買力は変動します。
海外資産を持つことは、円安リスクへの対策になる
このような環境では、海外資産を保有することは重要な意味を持ちます。
S&P500のような海外資産は、
・株価上昇による利益
・為替による利益
の両方の可能性があります。
これは、日本円のみで資産を保有する場合には得られないメリットです。
為替は予測できないが、長期投資はリスクを分散できる
為替の動きを正確に予測することは困難です。
円安が続くこともあれば、円高に戻ることもあります。
しかし、長期投資では、
時間による分散
がリスクを軽減します。
S&P500のような分散された投資は、長期的な資産形成に適した方法の一つです。
年金生活者にとって投資は資産防衛の手段でもある
私は現在、資産を取り崩しながら生活しています。
投資の目的は、大きな利益を得ることではありません。
資産の価値を維持することです。
円安、円高、株価の変動。
市場は常に変化します。
しかし、海外資産を保有することで、資産の一部を通貨リスクから守ることができます。
相場は変動しても、長期投資の本質は変わらない
短期的には、評価額は上下します。
しかし、長期的には経済成長に伴い、資産は成長する可能性があります。
投資の本質は、短期の変動ではなく、長期の成長に参加することです。
そして今日も、コーヒーを飲みながら為替とS&P500の動きを静かに見守っています。
円安も円高も、投資の一部です。
その変動を受け入れながら、これからも資産と生活のバランスを保っていこうと思います。



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