― 年金生活者の15年資産計画は順調に進んでいます
資産500万円から毎年60万円を取り崩す現実的な老後運用モデル
昨日は「15年先を見据えた資産取り崩し計画」について書きました。
今回は、その計画の最初の1年目、2025年の結果について振り返ります。

当初は、S&P500の年間トータルリターン(値上がり益+配当)は、平均で約10%程度と想定していました。
これは、過去の長期平均に基づいた比較的現実的な前提です。
そして実際の2025年の結果は、想定を上回るものでした。
年間トータルリターンは、約17%。
市場には不安材料もありましたが、結果としてS&P500は力強い成長を見せました。
取り崩し後でも資産は増加した現実
2025年は生活費として約40万円を取り崩しています。
通常は、取り崩しを行えば資産は減少します。
しかし今回は、運用益が取り崩し額を上回ったため、結果として資産は増加しました。
その結果、取り崩しを考慮した実質的な運用成績は、約14%強となりました。
これは長期資産運用において非常に良好な結果です。
S&P500の持つ成長力を、改めて実感する1年となりました。

15年間で資産を使い切る計画 ― これは「成功」です
私の目標は、資産を増やし続けることではありません。
15年間かけて計画的に取り崩し、
最終的には資産を使い切ることです。
スタート時点の投資信託残高は、約500万円。
そして、この資産をもとに毎年60万円を取り崩し、
15年間で合計900万円を生活費として活用する計画です。
これは、
資産を残すための運用ではなく、
資産を生活に活かすための運用です。
S&P500の平均リターン10%を前提としたシミュレーション
仮に、今後のS&P500の平均リターンが年間10%程度で推移した場合、
80歳時点でも資産は完全に枯渇せず、
逆に、約20万円程度の残高が残る計算になります。
これは偶然ではなく、
計画的な取り崩しと運用のバランスによる結果です。
重要なのは、
資産を増やすことではなく、
生活に必要な期間、資産を維持することです。
この観点では、現在の計画は十分に現実的だと考えています。
今後も、仮にS&P500の年間トータルリターンが平均10%程度で推移した場合、以下のようなシミュレーション表になります。



各表の左上の網掛け部分が、その時の私の年齢です。
自分なりに納得して作成した表です。
読んでいる方には分かりにくい部分もあると思いますが、
80歳時点でも想定残高は20万円以上残る計算です。
投資取り崩し戦略の最大のメリットは「柔軟性」
この計画の最大のメリットは、柔軟性です。
もしも市場が好調であれば、取り崩し額を増やすことも可能です。
逆に、市場が低迷した場合は、取り崩し額を調整することもできます。
これは、銀行預金にはないメリットです。
資産が市場とともに成長することで、長期的な資金寿命を延ばす可能性があります。
公的年金と確定拠出年金を組み合わせた現実的な老後設計
現在の収入構成は、以下の通りです。
75歳まで:
・公的年金
・確定拠出年金(月5万円)
・投資信託取り崩し(月5万円)
76歳以降:
・公的年金
・投資信託取り崩し(月5万円)
この構成により、安定した生活資金を確保できます。
投資信託は、年金を補完する役割を果たしています。
S&P500取り崩し戦略は、老後資産運用の現実的な選択肢
S&P500は、
・高い分散性
・低コスト
・長期成長実績
を持つ投資対象です。
もちろん、短期的には下落することもありますが、長期的には成長してきました。
そのため、資産形成だけでなく、資産取り崩しフェーズにおいても有効な選択肢となります。
老後資産運用の本当の目的は「生活の安心」
投資の目的は、資産を増やすことだけではありません。
生活を支えることです。
資産を使わずに残すことには、大きな意味はありません。
必要なときに使い、生活を支える。
それが資産の本来の役割です。
現在のところ、15年計画は順調に進んでいます。
そして今日も、コーヒーを飲みながら、S&P500のチャートを静かに眺めています。
資産は、生活を支えるためにあります。
そして、それを実感できた、取り崩し1年目となりました。



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