- 人は「どうでもいい」と思って、楽な道に進みたい
年金支給月という“ちょっとしたご褒美の日”
来月は偶数月。そう、年金支給月です。
この年齢になると、2ヶ月に一度のこの日が、ちょっとしたイベントのように感じられます。
若い頃の給料日は「働いた対価」でしたが、年金は少し違います。
どちらかというと
「長年払ってきたものを、やっと返してもらう日」
そんな感覚です。
だからでしょうか。
通帳に入金があると、なぜか少し嬉しい。
いや、正直に言えば、ちょっとだけテンションが上がる(笑)
「よし、今月は少しだけ贅沢してもいいか」
そんな気持ちになるのも無理はありません。
しかし、年金生活には落とし穴も有ります。
頭の中に現れた“悪魔”
そんなある日、ふっと頭の中に声がしました。
悪魔です。

なあ、いいこと教えてやろうか?
嫌な予感しかしません。

どうせ死ぬまで年金は出るんだろ?
まあ、そうです。

だったらさ、全部リボ払いにすればいいじゃないか
……はい?

支払いは毎月一定。年金と同じだろ?
死んだ後のことなんて気にする必要ない

毎月年金15万のところを、毎月20万円使っても
リボも15万の支払いにしておけばいいんだよ
………。
なるほど。
理屈としては、筋が通っている。
いや、通っているように見える。
なぜこの考えは“妙に魅力的”なのか
この悪魔のささやき、実は笑い話では終わらないんです。
なぜなら、**“それっぽく聞こえる”から** です。
仕事をしていた頃は、
- 病気で休んでも
- 旅行に行っても
- 有給休暇が無くなったら
容赦なく給与が減らされます。
しかし、
- 年金は毎月入る
- 働かなくても減らない
- 将来のことは分からない
・ここから導かれるのは「今を優先した方が合理的では?」という考えです。

さらに追い打ちをかけるのが
「どうせ最期は死ぬ」という事実です。
これを持ち出されると、人は弱い。
人はこうして“楽な、どうでもいい方”に近づく
ただし、この考えが本当に怖いのは、内容そのものではありません。
問題はその奥にある
**“楽な、どうでもいいスイッチ”**
です。
人はある条件が揃うと、こう変わります。
- 生活に変化がない
- 楽しみが少ない
- 未来に期待がない
すると、心の中でこうなります。
「まあ、どうでもいいか」
これが出てきたら要注意です。
「どうでもいい」は突然ではなく、ゆっくり来る
人はある日突然
「よし、破綻しよう!」
とは思いません。
普通、こうなります。
- ちょっとカードを使う
- 来月も少し足りない
- 分割にしてみる
- リボ払いにしてみる
- 気づいたら戻れない
そして最後に、
「まあ、いいか」
これで完成です。
本当に怖いのは“借金”ではない
ここまで読むと、「リボ払いは危険だ!」という話に聞こえるかもしれません。
もちろん危険です。
でも、本当に怖いのはそこではありません。
**“どうでもいい状態になること”**
です。
借金は結果であって、原因ではない。
原因は、「生き方の空洞化」です。
同じ年金生活でも分かれる理由
同じように
- 年金生活
- 収入固定
- 余裕がない
という人でも、崩れる人、崩れない人、まったく違う人生になります。
✔ 崩れる人
- 毎日が単調
- 誰とも話さない
- 楽しみがない
「面倒くさいこともないし、楽だし、まあいいか」が口癖になる。
✔ 持ちこたえる人
- 散歩でもいいから習慣がある
- 誰かと話す機会がある
- 小さくても楽しみがある
「明日もあるからな」と思える
結局、人は“意味”で生きている
お金の問題に見えて、実は意味の問題なんです。
- 何のために節約するのか
- 何のために生きるのか
これがなくなると、すべてがどうでもよくなるのです。
私の結論(悪魔との対話の結果)
さて、あの悪魔の話に戻ります。
結論から言うと

お気をつけて、お帰りください

確かに理屈は合っている。でも、つまらない
贅沢はしたいけれど、どうでもいい状態での贅沢”は楽しくない
本当にやるべきこと
ではどうするか。
お金は借金して使うのではなく、計画的に使う
- 使う時は使う
- 減らす時は減らす
- 下げ相場では我慢
今は下げ相場です。無理に贅沢する必要は有りません。
年金生活の本当の自由
年金生活の良いところは、**「働かなくてもいい」こと**ではありません。
**「自分でバランスを決められる」こと**です。
前編の最後に
年金は、確かにありがたい仕組みです。
でもその裏には「どうでもいい」に落ちるリスクもあります。
そして、その入り口は、とても静かで、理屈っぽい。
だからこそ、たまにこう思うくらいがちょうどいい。

あの悪魔、また来たな
そう思って笑えるうちは、大丈夫です。
そして、年金生活の落とし穴に気を付けましょう。
年金生活の落とし穴【後編】の予告
年金生活でリボ払いは危険?
仕組みを知らないと破綻する理由
を、シミュレーションデータを使って説明させていただきます。



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