― S&P500投資で実感する為替の力
資産形成期と取り崩し期で「円安の意味」はまったく変わる
最近の為替市場は、円安方向への動きを強めています。
ニュースでは、財政政策や政治動向が円安要因として語られていますが、投資家にとって重要なのは、
この円安が自分の資産にどのような影響を与えるか
という点です。
物価上昇という形で生活には負担が増える一方、海外資産を保有している場合、円安は資産価値を押し上げる要因になります。
これは、投資フェーズによって大きく意味が変わります。
円安は「海外資産を持つ人」にとって資産増加要因になる
私はこれまで、S&P500に連動する投資信託を中心に資産運用を行ってきました。
S&P500はドル建て資産です。
そのため、円安が進むと、同じ資産でも円換算の価値は増加します。
例えば、
1ドル=110円のときに投資した資産が、
1ドル=160円のときには、
為替だけで約45%の価値増加になります。
これは、株価が変わらなくても発生する利益です。
為替は、海外投資における重要なリターン要因の一つです。
資産形成期と取り崩し期で、円安の意味は逆になる
円安は、投資家にとって必ずしも同じ意味を持つわけではありません。
資産形成期の場合
これから投資を始める人にとっては、
円安 = 同じ円で買えるドル資産が少なくなる
つまり、割高な状態になります。
これは新規投資にとっては不利な条件です。
取り崩し期の場合
一方、すでにドル資産を保有している場合は逆です。
円安 = 円換算資産の増加
つまり、資産を有利な条件で円に戻すことができます。
私はすでに資産形成を終え、現在は取り崩しフェーズに入っています。
そのため、円安は資産を取り崩す上で有利に働きます。
S&P500投資の本質は「企業成長+為替」の二重のリターン
S&P500投資のリターンは、
・株価の成長
・為替の変動
この2つによって構成されます。
アメリカ企業は長期的に成長を続けてきました。
さらに円安が進めば、日本の投資家にとっては追加のリターン要因になります。
これは、日本にいながら世界最大の経済の成長に参加できることを意味します。
為替は予測できないが、分散投資でリスクは管理できる
もちろん、為替は常に円安になるとは限りません。
円高になる局面もあります。
為替の動きを正確に予測することは、専門家でも困難です。
そのため、長期投資では、
・時間分散
・資産分散
が重要になります。
S&P500のような分散された投資は、長期的な資産形成に適した方法の一つです。
年金生活者にとっての現実的なリスク対策
そのため、為替の変動は直接生活に影響します。
急激な円高が進めば、資産価値は減少します。
このリスクに対する対策は、資産だけに依存しないことです。
その一環として、現在は週に2日、仕事も続けています。
これは、為替ヘッジではなく、「生活ヘッジ」です。
投資と労働の両方を組み合わせることで、リスクを分散しています。
投資の最終目標は「生活の安心」
投資の目的は、資産を増やすことだけではありません。
最も重要なのは、生活の安心を確保することです。
相場は常に変動します。
円安にもなれば、円高にもなります。
しかし、長期投資の本質は、短期の変動に振り回されず、経済の成長に参加することです。
さて、話は昨日の投資成績に移ります。

昨日も7万円あまりの配当です。
ドル建て資産(正確には米国株式やそれに連動する投信)を、円安のタイミングで円に換えて取り崩していくだけ。
いわば「為替差益を老後資金として回収するフェーズ」に入ったわけです。

そして今日も、為替とS&P500の動きを眺めながら、静かにコーヒーを飲んでいます。
相場は思い通りにはなりません。
しかし、冷静に向き合うことで、投資は生活を支える力になります。
円安も円高も、投資の一部です。
その変動と付き合いながら、これからも資産と生活のバランスを保っていこうと思います。
超短期の昨日の結果は
これから投資を始めようとしている方が、人気だからとS&P500やオルカン(全世界株式)を買うのは、少し立ち止まって考えたほうがいいかもしれません。
今は「円安メリットを受ける側」なのか、「これから円高リスクを背負う側」なのか、立ち位置確認が大切です。



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