白紙委任状にハンコを押した翌朝

「やれやれ」という一言から始まる選挙翌日

ここからが国民の真剣さの勝負なのだと思います。
そう思わなければ、昨日の雪の中の選挙結果の新聞を読みながら漏れた「やれやれ」というため息の行き場がなくなってしまいます。

うーん。
予想以上に自民党が圧勝しました。

選挙結果は民意であり、民主主義のルールに則ったものです。
そのため結果そのものに文句を言うつもりはありません。
ただし、胸の奥に残るこのモヤモヤまでなかったことにする必要はないはずです。

自民党圧勝

野党に政権運営能力が不足していることは、多くの国民が感じている現実です。
しかし本来、選挙とは勝ち負けよりも競り合いであるべきだと思います。
与党と野党が拮抗し、互いに監視し、牽制し合い、政策の質を高めていく。
今回は、その緊張感がすっかり抜け落ちてしまったように見えます。

国民は何を「OK」としてしまったのか

旧統一教会との関係もOKです。
  自分の生活には直接関係がないからです。
裏金や政治献金もOKです。
  どうせ自分の懐に入るわけではないからです。
政治資金パーティーのリベートもOKです。
  入らないお金に怒るのは損だからです。
防衛費の大幅増額もOKです。
  攻められたら困るからです。
選択的夫婦別姓が決まらなくてもOKです。
  今まで通りだからです。
賃金が上がらず、生活水準が下がってもOKです。
  企業が潤えばよいのです。

すべて白紙委任状を出したのですから当然、従います。

日経平均急騰という「ご祝儀相場」

結果として、選挙翌日の日本株は急騰しました。
日経平均株価は、前日終値の約5万4,200円台から一気に上昇し、
取引時間中には5万7,000円前後まで買われました。
前日比で2,000円を超える大幅高です。

市場は明らかに、この結果を歓迎しています。

一方、為替は依然として1ドル=156円台後半という円安水準です。
前日よりやや円高に戻したとはいえ、
国民生活にとっては厳しい水準が続いています。

株は上がり、円は安い。
輸出企業は潤いますが、家計は確実に苦しくなります。

株価と生活が反比例する国、日本

株価と生活が反比例する国。
それが、いまの日本です。

中国との関係が改善しないまま、安定した輸入は望めません。
国産レアアースに巨額の予算を投じても、
生産コストが合わなければ世界では戦えません。

コストが合わないため企業は海外に拠点を移します。
国内の雇用と技術は痩せ、賃金は上がらず、
それでも「仕方がない」という言葉が繰り返されます。

ゴールの見えない長距離走を続ける日本

日本はいま、ゴールの見えない長距離走をしています。
気づけば、後ろにいた国々に次々と追い抜かれています。

白紙委任状の効力は、選挙後に始まる

それでも選挙は終わりました。
ここから先は、国民がどれだけ真剣に政治を見続けるかの勝負です。
白紙委任状にハンコを押した以上、
「知らなかった」「そんなつもりではなかった」とは言えません。

新聞を畳み、ため息をつきながら思います。
この国が衰退するかどうかは、
もはや政治家だけの問題ではありません。
それを許容し続ける私たちの態度こそが、
いちばん静かで、いちばん強い政治なのかもしれません。

やれやれ、と言っている場合ではないのですが。

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