- 今年67歳の私が“それは無い”と断言する理由
前回、新入社員がすぐに辞めるという事について、
それは良いか悪い事か分からない。という話をしました。
しかし、勢いで退職して、社会保険を払わないと将来が大変ですよ。というお話です。
最近、若い人と話しているとよく聞く言葉があります。
「どうせ年金なんてもらえないですよ」
……いやいや、ちょっと待ってください。
その発言、気持ちは分かるんです。
ニュースでは「年金財政が厳しい」「少子高齢化で破綻」など、
不安になる話ばかりですから。
でも、67歳目前の私から言わせてもらうと――
👉 「年金がゼロになる未来」は、まずありません。
むしろ問題は、そこではないのです。
今、しっかり働いて年金を納めないと、あなたの将来が真っ暗ですよ
年金は「貯金」ではなく「社会保険」である
払った分がそのまま返ってくる制度ではない
まず、ここを間違えると話がややこしくなります。
年金はよく
「払った分が返ってくる仕組み」
と思われがちですが、実際は違います。
年金は“社会保険”です。
現役世代が高齢者を支える仕組み
つまり
- 現役世代が高齢者を支える仕組み
- 世代間で支え合う制度
です。
ですから
👉 自分が払った分を将来そのまま受け取る制度ではない
ここが誤解のスタート地点です。
年金がゼロになることは制度的にあり得ない理由
国家が運営する仕組みであるという事実
なぜ私は「年金は無くならない」と言い切るのか。
理由は、国家が約束した制度だから。
もう少し踏み込むと
- 国が運営している
- 法律で給付が定められている
- 国民全員が加入している
無くなれば社会が成立しなくなる
これを言い換えると
「やめると国家が崩れる制度」
という事です。
仮に年金が無くなったら社会はどうなるか
仮にですが、本当に年金を払わない国になったらどうなるか。
想像してみてください。
- 高齢者が一斉に生活できなくなる
- 消費が止まる
- 医療・介護も崩壊
- 社会不安が一気に増大
国家として成立しません。

だからこそ、何があっても“形を変えてでも続ける” というわけです。
年金財政はどうやって維持されているのか
ここでよく出る反論です。
「でもお金が無いでしょ?」
確かにその通りです。
少子高齢化で
- 支える人は減る
- 受け取る人は増える
これは事実です。
ではどうするか?
方法は3つしかありません
① 保険料を上げる
② 給付額を少しずつ下げる
③ 税金(場合によっては赤字国債)で補う
実際には、この3つを組み合わせて維持しています。
つまり、「ゼロになる」のではなく「調整される」というわけです。
昔よりむしろ制度は強化されている
昔は、「年金は当たり前にもらえる」という安心感がありました。
今は逆に、「どうせもらえない」という不安が広がっています。
でも実態はというと――
制度は昔よりむしろ整っている
- 未納対策
- 免除制度
- マクロ経済スライド
など “持続させる仕組み”は強化されています。
本当の問題は「もらえない」ではなく「足りない」
では何が問題なのか。
それは、「もらえる額が少ない」ことです。
例えば、現在は、
- 国民年金だけ → 月6〜7万円程度
- 厚生年金あり → 個人差が大きいが、大多数が老後資産を取り崩している。
つまり、「もらえない」のではなく「足りない」
これが現実です。
若い世代が考えるべき本当のポイント
だから私はこう伝えたいのです。
若い人が考えるべきは
❌ 年金はもらえるか? ではなく
⭕ 年金だけで生活できるか?
です。
67歳目前の私が感じているリアル
正直に言います。
私も若い頃は、「年金なんて当てにできるか」と思っていました。
しかし実際にここまで来てみると
ちゃんと制度は続いている
しかも
思っていたより“普通に支給される”
これが現実です。
年金保険料を払わないと
国民年金は「誰が払ったか」は関係ない
国民年金は、本人の年金として記録される制度なので
- 本人が払う
- 親が代わりに払う
どちらでも「納付済み期間」としてカウントされます。
つまり
親がちゃんと払っていれば将来の年金額は減りません。
じゃあ今の若者は有利なのか?
昔と今で何が違うかというと
●昔
- 未納が多かった
- 制度の認知が低かった
- 払わないとそのまま「穴」になった
●今
- 学生納付特例など制度が整っている
- 親が払うケースも増えている
- 免除制度もある
という制度の充実で「未納で放置」が減った。
つまり、制度としては“穴が開きにくくなった”だけです。
国民年金の年金額は
年金額は、「納めた月数」で決まるので
払っていればOK
- 親でも本人でもOK
- 将来の年金は満額に近づく
払っていなければNG
- 未納はそのまま減額
- 後から追納しない限り戻らない
ただし「本当に問題がないか?」というと別
① 親頼みはリスク
親が払ってくれる前提では、
- 家庭による
- 継続性がない
全員が同じ条件ではない。
そして、親はたいてい自分より早く亡くなります。
② 厚生年金が無い問題
若いうちに
- 就職しない
- 厚生年金に入らない
場合は、将来の年金はかなり少なくなる事になります。
| 令和7年度(月額) | 令和6年度(月額) | |
|---|---|---|
| 国民年金(老齢基礎年金(満額))※1 | 69,308円 | 68,000円 |
| 厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)※2 | 232,784円 | 228,372円 |
※1 令和7年度の昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額)は、月額69,108円です。
※2 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。
自由業で、定年が無く、ずっと仕事が続けられれば問題は無いのかもしれません。
③ 未納は後で効いてくる
若い頃は軽く見がちですが、 1ヶ月未納=一生減額です。
(ボディブローのように地味に効きます)
昔との一番の違い(本質)
実は本当の違いはここです。
昔は 「払わない人が多かった」
今は 「制度は整っている」
でも、年金の“厳しさ”は変わっていない。
そして、
昔の感覚だと、「仕事辞めたら将来ヤバい」
ですが今は、「辞めても年金は繋がる」時代
ただし、
「生活できるか」は別問題なのです。


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