- S&P500の4月相場の本当の立ち位置
4月、相場は落ち着いた?それともまだ途中か
4月も1/3が過ぎ、先月の下げた傷も癒えてきました。
しかし、まだまだ——
「本当にもう大丈夫なのか?」
と、チャートを見ながらコーヒーをこぼしそうになっている方も多いのではないでしょうか。
(私もその一人です)
3月の下げで受けたダメージを振り返る
3月はなかなか強烈でした。
「え、そんなに下げる?」というスピードで資産が減り、気がつけば評価額は大幅減少。
私の場合も、取り崩しを除いて「27万円のマイナス」という、
なかなかパンチの効いた数字になりました。
回復したのか途中なのか
とはいえ、4月に入って少し戻してきたことで、
なんとなく「やれやれ…」という空気も出てきています。
しかしここで、ひとつ冷静に考えておきたいポイントがあります。
それは——
「今は回復したのか、それともまだ途中なのか?」
です。
今の相場は“安心相場”ではない
まず結論から言うと、今のS&P500は
「安心して買える相場」ではありません。
理由は、リスクがはっきり存在しているからです。
代表的なのが中東情勢。
昨日、急遽2週間の停戦協定に合意という喜ばしいニュースが入ってきましたが、
内容的に、アメリカもイランも飲める条件とは思えません。
ホルムズ海峡も再封鎖か?という情報もあり、緊張が高まれば、原油価格が上昇します。
原油が上がるとどうなるか。
ガソリンが高くなるだけではありません。
・企業のコスト増加
・インフレ再燃
・金利が下がらない
と、株式市場にとってはあまり嬉しくない連鎖が起きます。
実際、今回の下げも
「戦争リスク → 原油上昇 → 株売り」
という、分かりやすい流れでした。
つまり今の相場は、ニュースひとつで上下する、
かなり神経質な状態にあります。
それでも悲観だけではない理由
ただし、ここが面白いところで、
市場は「やはり駄目だ」という空気ではありません。
むしろ、プロの見方は少し冷静なようです。
例えば、証券会社の予想を見ても、
・目標株価はやや引き下げ
・しかし長期では上昇を維持
というケースが多いのです。
これはなぜか。
理由は、アメリカ企業の強さにあります。
特に今はAI関連。
この分野の成長はまだ止まっていません。
「AIはバブルだ」と言われながらも、実際に利益を生み始めている企業も増えてきています。
つまり、短期は不安定だが、長期の成長ストーリーは壊れていないという状態です。
短期と長期は“別の世界”
ここは投資で一番大事なポイントです。
同じS&P500でも、「短期」と「長期」は全く別物です。
▶ 短期(今〜数ヶ月)
・原油価格次第で乱高下
・ニュースで上下
・まだ底打ちしていない可能性あり
つまり、かなり不安定な状況です。
▶ 長期(1年〜5年)
・AI成長は継続
・企業利益も堅調
・世界のお金はアメリカへ
つまり、まだ期待されている。
この違いを理解していないと、
「下げた!終わりだ!」
「戻した!やっぱり大丈夫!」
と、毎回振り回されることになります。
一番怖いのは“まっすぐ上がると思うこと”
ここで注意したいのが、「どうせ上がるんでしょ」という油断です。
確かに長期的には上がる可能性は高い。
しかし問題は、その“上がり方”です。
・一度大きく下げる
・数年横ばい
・気づいたら戻っている
こういうパターンも普通にあります。
いわゆる「失われた10年」的な動きです。
つまり、上がるとしても、一直線ではない。
これが現実です。
ではどうするか
では、この相場でどう動くか。
ここで大事なのは「戦う」ことではありません。
“耐える”ことです。
私のように、S&P500一本で取り崩しをしながら運用している場合は特に重要です。
例えば、
・下げている時に無理に売らない
・上げている時に取り崩す
これだけで結果はかなり変わります。
今回も、もし下げの途中で焦って取り崩していたら、
ダメージはもっと大きくなっていたはずです。
逆に言えば、相場に合わせて呼吸をする。
これができると、かなり楽になります。
今の相場を一言で言うと
最後に、今の相場を一言でまとめます。
「今は上昇相場ではなく、“耐える相場”」
そしてもう一つ。
「未来は明るいが、足元は濁流」
このイメージが一番しっくりきます。
まとめ
・短期は不安定で、まだ安心できない
・中長期は依然として上昇期待あり
・ただし一直線には上がらない
だからこそ、
焦らず、崩れず、流されないこと
これが一番の戦略です。

相場はいつも、「あとから見ると簡単」に見えます。
しかし、その真っ只中にいる今は、どうしても不安になります。
コーヒーをこぼしそうになりながらでもいいので、ゆっくり構えていきましょう。
(できれば、こぼさない程度に)


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