- 車と住宅価格の意外な真実
「高くなった」と感じる日常
最近、何を見ても思うことがあります。
「なんだか、全部高くなったな」
スーパーの食材もそうですが、
特に強く感じるのは「大きな買い物」です。
家、そして車。
ニュースでは、
「東京23区の新築マンションは平均1億円超え」
と、当たり前のように報じられています。
…正直に言えば、
「いやいや、別の世界の話でしょ」
と思ってしまいます。
私は東京近県の中古一戸建て。
荒川を挟んで、向こう側は1億円マンション。
まさに、対岸の火事です。
ただ、ふと気づくのです。
「いや、車も同じじゃないか?」
レガシィ200万円 → クロストレック350万円
結婚後、根っからのスバリストの私が最初のマイカー購入は、ちょうど30年前。
スバル レガシィ TX-S 4輪駆動 2000ccのマニュアル車。
価格は確か、車両価格がギリギリ200万円を切っていました。
30代半ばの私は、当時としては、「いい車を買ったな」という感覚でした。
それから約30年。
現在乗っているのは、
スバル クロストレック リミテッド 同じく4輪駆動 2000ccのオートマ車。
しかし車両価格は、約350万円。
オプション付けたら乗り出し価格は2倍です。
「でも性能は上がってる」は本当か?
もちろん、違いはあります。
・安全性能(特にアイサイト)
・燃費性能
・装備の充実
これはもう、比較にならないほど進化しています。
ただ、こう思いませんか?
エンジンは同じ2000cc
走る・曲がる・止まるの基本性能は同じ
それなのに、価格は約2倍近く。
しかも車格で言えば、正直、レガシィの方が上だったとも言えます。
ここで、違和感が出てきます。
なぜこんなに高くなったのか?
理由はいくつかあります。
① 安全装備の義務化・高度化
今の車は「電子機器の塊」です。
・衝突回避ブレーキ
・車線維持支援
・各種センサー
これらは、昔は存在しませんでした。
つまり、車+コンピュータ代になっています。
② 環境規制コスト
排ガス規制、燃費基準。
これをクリアするために、メーカーは膨大な開発費をかけています。
そのコストは当然、価格に上乗せされるわけです。
③ 原材料・物流の上昇
鉄、半導体、輸送コスト。
特にここ数年は急激に上昇して、世界的に見ても車は高くなっています。
ここまでなら、「なるほど、だから高くなったのか」で終わりです。
しかし、問題の本質はそこではありません。
本当の原因は「日本人だけが止まった」こと
では、スバルの生産台数の約7割が販売されているアメリカではどうでしょうか。
30年前と比べると、
収入は2倍以上
物価も上昇
つまり、車の価格が2倍でも「普通」なのです。
一方、日本はどうか。
収入はほぼ横ばい。
物価も長年ほぼ横ばい(最近まで)
つまり、車だけ値段が上がったように見える。
同じ400万円でも意味が違う
ここで重要なのは、「価格」ではなく「負担感」です。
例えば、
- アメリカ人
昔:年収400万円で200万円の車を購入する。
今:年収800万円で400万円の車を購入する。
昔から年収の半分の車 - 日本人
昔:年収400万円で200万円の車を購入する。
今:年収400万円で400万円の車を購入する。
今は年収と同じ価格の車
同じ車でも、重みが全く違うわけです。
住宅も同じ構造
これは住宅でも全く同じです。
東京23区のマンションが1億円。
これは確かに高い。
でも、海外の主要都市と比べると、むしろ安いと言われて
海外の人が投資目的で購入して日本人が住めない状態になっています。
つまり、
世界基準では普通か安い。
日本人の収入基準では異常に高い。
「高くなった」と感じる正体
そうです。
物が高くなったのではない。
日本人の相対的な購買力が下がったという事です。

だから、
・車も高い
・家も高い
・何もかも高い
と感じるのです。
そして、老後の現実
この話、実は老後になるとさらに顕著に表れます。
年金生活になると、頑張って働いて高い収入を得るということが難しくなります。
そこに、世界基準の価格が乗ってくるわけです。
つまり、日本の年金生活者だけが「高い」と感じる世界に取り残されることになります。
まとめ:対岸の火事ではない
荒川の向こうの1億円マンション。
最初は、「自分には関係ない話」と思っていました。
でも少し違います。
車も同じ
食べ物も同じ
すべて同じ構造
本当の問題は、「物価」ではなく、「収入とのバランス」です。
そしてそれは、静かに、しかし確実に進行しています。
このまま日本人のほとんどの人が、世界の購買力に押しつぶされてしまうように思えます。
30年前、私はレガシィを買ったとき、「いい車を買ったな」と思えました。
今、若い人で当時の私と同じ気持ちで車を買える人は、どれくらいいるのでしょうか。


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